＜マスターズ 3日目◇8日◇オーガスタ・ナショナルGC（7,435ヤード・パー72）＞

マスターズ取材も7日目。練習日に買った大会オリジナルキャップ、ジャンパー、リュックサッック、双眼鏡を装備して、いざコースへ。格好だけはすっかりマスターです（完全にお上りさん状態……）。

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いよいよ今日から決勝ラウンドに入り、ますます盛り上がってきたぞ！　松山英樹選手のスタートから、その後はミケルソン、スピース、ファウラー、ガルシア、そして私がゴルフを始めた年にマスターズで優勝したカプルスのプレーを見に行った。中嶋常幸さんがテレビ解説で、「この歓声は○番でイーグルが出たんじゃないですか？」なんてコメントしているのを見ていたが、実際、決勝ラウンドに入ると、ギャラリーの歓声が木・金と違う！　12番のティグラウンドにいても16番のバーディの歓声がすぐ近くで聞こえるのだ。それくらいの大熱狂。今日は日差しも強く暑かったが、パトロンの熱狂で気温も2割増しだ。

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驚くことがもう一つあった。各ホールに張られたパトロン用のローピング脇には、無数のイスが置かれている。これ、一部の固定イス以外は、個人が買ってきたものを置いて、場所取りをしているのだ。売店で売っているマスターズマーク入りの折りたたみ式アウトドア用のイスで、主が不在のまま放置されている。でも背もたれの後ろには名前を書く欄があって、みんな書き込んでいる。ある夫婦が座っていたところに、男性二人組がやってきた。「それうちらのイスなんだけど」「そうなんだ、ごめんね。でも暖めてあげていたんだ」「オー、ありがとう！」こんな調子でなんとのどかなことか。日本だったらけんかになってもおかしくないよな、などと思いながら……。