少し落ち着いたところでまたまた外に出る。よし、戻って原稿だと思って歩き出そうとすると、最後にまた鳥肌が立った。18番グリーンから表彰式の会場に移動する通路の目の前に立っていたため、警備員、関係者に先導されたガルシアとフィアンセが熱いキスを交わしながら通っていった。外国人がこれをすると似合うんだよな。本当にいいシーンだった。思えば先週の日曜日。始めてオーガスタナショナルGCの地を踏んで鳥肌が立ったことが懐かしい。

編集Tが初めてオーガスタに入ってトリハダが立った第1回はこちら

ガルシアの優勝を受けて気がついたことがあった。実は今までのメジャー大会取材すべてがメジャー初優勝者だった。一昨年、全米プロに勝利したジェイソン・デイ。昨年の全米オープンのダスティン・ジョンソンの優勝も見届けている。そして初マスターズはガルシアと、最近はビッグネームを勝たせる傾向にあるのか（たまたま）。となると、松山英樹選手を含めた日本人の初制覇も見ることができるのか？　今年中に見られたらいいな。

この原稿を書き始める直前、メディアセンターの後ろのテラスが騒がしい。何かと思ってみてみると、特設のバーになっている。メジャー大会のレストランには夕方ビールが出されたりするのだが、バーは初めてだ。カクテルやハイボールなどを作ってくれるのだ。大会期間中最後の原稿となったこのコラムを書き終えてバーに駆け込み、ビールとジントニックで一人、祝杯を挙げた。ガルシアに。ラッキーなフィアンセさんに、そして、取材でお世話になったマスターズとオーガスタに乾杯！

8日間お付き合いいただきありがとうございました！　また来年会いましょう！（“2回目のマスターズ”コラムがあれば）