<BMW選手権 事前情報◇16日◇オリンピア・フィールズCC ノースC(米イリノイ州)◇7366ヤード・パー70>
米国男子ツアーのプレーオフシリーズは第2戦がまもなく開幕する。今週の「BMW選手権」終了時のポイントランキング上位30位までの選手が次週の最終戦「ツアー選手権」に進出。そこで優勝した年間王者にはボーナス1800万ドル(約26億3400万円)が送られるが、最終戦は今週終了時の同ランキングによりスタート時のスコアが決まる。少しでも上位で進むのが、年間王者への道につながる。
そんな大事な一戦は、二つの『3』がキーワードとなりそうだ。まず、“3週連続優勝”を目指すルーカス・グローバー(米国)。レギュラーシーズン最終戦の「ウィンダム選手権」で2年ぶりツアー5勝目を挙げると、先週のプレーオフ初戦でも勝利。ベテランの43歳が挑むのは3連勝だ。
3週連続優勝となれば、2006年のタイガー・ウッズ(米国)に続く快挙。出場3大会連続優勝でも17年のダスティン・ジョンソン(米国)以来。現在のポイントランキングは一気に4位まで上昇中。突然覚醒したグローバーの快挙達成に注目が集まる。
先週の「フェデックス・セントジュード選手権」でプレーオフに進み、グローバーに敗れたパトリック・キャントレー(米国)も『3』の数字を追う1人だ。今大会の21年、22年チャンピオンは、3連覇を目指す。
21年のプレーオフシリーズでは今大会と最終戦で連勝し年間王者に輝いたキャントレー。昨年大会では、プレーオフシリーズ史上初となる大会連覇、そして前年王者としてプレーオフシリーズの試合で勝利するなどトップ選手の地位を確立。もし同一大会3連覇となれば、09~11年の「ジョン・ディア・クラシック」を制したスティーブ・ストリッカー(米国)以来。ポイントランキング5位から、こちらも偉業を狙う。