<ソニー・オープン・イン・ハワイ 2日目◇10日◇ワイアラエCC(米ハワイ州)◇7044ヤード・パー70>
44位から出た平田憲聖が第2ラウンドで大爆発。8バーディ・1ボギーの「63」をマークし、トータル9アンダーで急浮上を果たした。
2日目は、日没サスペンデッドとなった第1ラウンドの残り3ホールを消化。「いい終わり方ができた」と最終9番ホールでバーディを奪い、その後の第2ラウンドへ弾みをつけた。
すると、1番から4連続バーディのスタートダッシュを決めると、その後も勢いは止まらず9番から連続バーディ。さらに12番ではおよそ10メートルのバーディパットをねじ込んだ。15番では3打目のアプローチを寄せきれずに唯一のボギーを叩いたが、18番パー5で取り返した。強い風も吹いた難しい一日も「比較的安定していたと思う。風の中でうまくプレーできた」と納得のラウンドとなった。
これだけのスコアを出しても、平田はいつも通り冷静だ。「きのうも悪い感じではなかったです。ただ、スコアと自分の調子があまり合ってない感じでした。きょうに関してはすごくポジティブに迎えられたので、少しかみ合ってくれたかな」と手応えを語った。
昨年大会では無念の予選落ち。そのリベンジと言わんばかりの快進撃を披露した。「週末へ進むということを最低限の目標としていた。 そういう面では自分の成長を感じられたので良かった」。昨年は国内男子ツアーで4勝を挙げ“大ブレーク”。賞金ランキングも2位に入り、一回りも二回りも成長してハワイに戻ってきた。そこでしっかりと結果を残せていることがなりよりうれしい。
今季は米下部ツアーに参戦する意向を示しているが、いきなり米ツアー初優勝も現実味を帯びてきた。「もちろん海外選手ほど飛ばないですし、海外選手みたいなマネジメントはできないので、できる範囲で自分の強みを生かして残り2日間プレーしたい」と落ち着き払う。
「去年よりはすごく自信持って迎えられている」と胸を張る平田。もし優勝となれば米ツアーのシード権を獲得する。千載一遇のチャンスが巡ってきた。