<米国男子ツアー最終予選会(Qスクール) 最終日◇15日◇TPCソーグラス・ダイズバレーC、ソーグラスCC(米フロリダ州)◇6850ヤード・パー70(DV)、7054ヤード・パー70(CC)>
平田憲聖が6バーディ・ボギーなしの「64」と猛チャージをかけて、トータル2アンダー・8位タイに入った。米ツアー出場権には2打及ばなかったものの、40位タイに入ったことで米国下部コーンフェリーツアーの限定的な出場権を獲得。米国挑戦への意欲を明かした。
ホールアウト後の平田の表情は明るかった。「この4日間は尻上がりに調子が上がった。きょうはポジティブにスタートできたし、18ホール攻めに徹したのがハマってくれた」と振り返る。
ピンを果敢に攻めて、6つのバーディを奪いながらボギーはゼロ。「日本ツアーを含めて、久しぶりにいいラウンドができた。すごくいい経験になった。この一週間で得たものを来年に生かしていきたい」。初の米国本土での戦いから、大きな収穫を得たようだ。
来季については「アメリカでプレーしたい気持ちが大きい。そこをメーンに戦いたい」と、米国に軸足を移す意向を示した。
目下の課題は飛距離アップ。「今週はコースが長くなかったので、自分の飛距離でも戦えたけど、距離が長いコースでは厳しくなる。そこが第一の課題」と分析。ドライバーに磨きをかけて、さらなるレベルアップを図る。
今季のコーンフェリーツアーでは、大西魁斗がランキング上位に入って来季の昇格を果たした。平田もそのルートを目指す構えだ。「日本とは芝も違うし、セッティングも違う。より上を目指したくなる。新しい環境で(荒波に)揉まれたい」。24歳の挑戦は、異国の地で新たなステージを迎える。