「ザ・プレーヤーズ選手権」の出場を見送ったタイガー・ウッズ(米国)が11日、自身のSNSで左足アキレス腱を断裂し、手術を受けたことを公表した。
「自宅でのトレーニングと練習を始めたときに、左アキレス腱に鋭い痛みを感じた。アキレス腱の断裂と診断された」と説明。「今は自宅に戻り、回復とリハビリに専念するつもり。みんなの支援にとても感謝している」とつづった。手術は、フロリダ州ウエストパームビーチの特殊外科病院のチャールトン・スタッケン医師によって行われた。
2月4日に母のクルティダさんが急逝。以降は「練習に気持ちが入らない」となかなかクラブを手にしなかったことを明かしており、13日に開幕する第5のメジャー「ザ・プレーヤーズ選手権」の出場も見送った。
クルティダさんの他界後は、3日にフロリダ州で開催された「セミノール・プロメンバートーナメント」に出場。またローリー・マキロイ(北アイルランド)らと創設したTGLにも出場した。「練習を始めたらだんだんと気持ちが入っていくと思う」と復調を示していたことから、「マスターズ」(4月10日開幕)での復帰に向けて準備を始めていたものと見られるが、出場は絶望的となった。
タイガーの復帰時期については不透明な状況。アキレス腱断裂からの復帰期間を、他のアスリートを例に見てみると、NBAスターの故コービー・ブライアントは2013年に試合を8カ月を欠場。一方でシニアのPGAツアー・チャンピオンズをプレーするベルンハルト・ランガー(ドイツ)は昨年、ピックルボールをプレー中にアキレス腱を断裂し手術を受けたが、3カ月で復帰するなど、その期間はまちまち。
なお、タイガーが公式戦をプレーしたのは昨年7月の「全英オープン」が最後。9月には腰の神経の圧迫を緩和するため、腰椎の微小減圧手術を受けたことを発表している。(文・武川玲子=米国在住)