＜マスターズ　2日目◇12日◇オーガスタ・ナショナルGC（米ジョージア州）◇7555ヤード・パー72＞

強風吹き荒れるオーガスタで見たこともない光景がパトロンを驚かせた。首位タイで決勝ラウンドに進むブライソン・デシャンボー（米国）が、14番ホールであるものを地面から引っこ抜いた。そのシーンがテレビ中継でも流れると、SNS上も大いににぎわった。

問題のシーンは13番のティショットを右の林の中に打ち込んだ直後。グリーン方向を狙えないと判断したデシャンボーは、右隣の14番方向を狙うため、飛球線上にあった巨大案内板を抜き、自分で担ぎ上げ、動かした。

この行為自体はルール上も問題ないものの、あまりにも大きな設営物を担ぐデシャンボーの姿は、さすがのマッチョマン。コロナ禍で体重大幅増、そして最近は減量したというが、それでも力持ちのデシャンボーならではの技。オーガスタどころか、およそゴルフトーナメントでは見られないシーンだった。

デシャンボーはトータル6アンダーで、スコッティ・シェフラー、マックス・ホーマ（ともに米国）と並びムービングデーへ。「とても興奮している」と初優勝へ意気込んだ。