今月11日、トレーニング中に左足アキレス腱を断裂し手術を受けたタイガー・ウッズ(米国)と親交の深いフレッド・カプルス(米国)が、「タイガーの精神力はすごい。とても手術を受けたとは思えないほど元気だ」と近況を証言した。
米国シニアツアーの「ホーグクラシック」に出場しているカプルスが、手術後もタイガーと連絡を取り合っていることを明かしたとPGAツアー・ドット・コムなどが伝えた。「アキレス腱を断裂したと聞いてすぐにタイガーにテキストを送ったら、タイガーもすぐに返事をくれた。ケガのこと以外にTGLのことや、娘のサムがサッカーで勝ったことなどを話したよ」と、その会話の内容を紹介している。
さらに「タイガーがいつプレーできるのか、人々はみなとても心配しているだろう。今年は多くはないけれど、いくつか出場する予定だったが、お母さんが亡くなって色んなことが後退してしまった。タイガーは私のとても大切な友人、彼とテキストを送り合うのはとても楽しい」とも。患部以外は元気な様子も伝わってくる。
1992年「マスターズ」覇者のカプルスと、タイガーは例年、マスターズで練習ラウンドをともにする仲。タイガーにとってもカプルスは数少ない助言者の一人になっている。テキストはグループでも送り合い、ときにはジャスティン・トーマス(米国)も参加している。
アキレス腱を断裂する前は、4月10日開幕のマスターズでプレーする姿が見られると期待されていたが、現状ではほぼ不可能、今年はメジャー大会への出場も不透明となった。なお今年の12月で50歳を迎えるタイガーは、来年、米シニアツアーへの出場も可能になる。(文・武川玲子=米国在住)