112年ぶりに「リオ五輪」で復活した五輪ゴルフ競技が、まもなくパリ大会で開幕を迎える。男子は8月1~4日、女子は7~10日にパリ市街地からほど近いル・ゴルフ・ナショナルで開催される。
4ラウンド、72ホールの合計ストロークで行われる五輪ゴルフだが、出場人数は男女それぞれ60人。各国最大でも4人(条件付き)のため、世界を代表するトップ選手以外にも出場を果たす選手が大勢いる。詳しい出場資格は省くが、そんな中でも、やはりトップ選手が軒並み名を連ねているのは間違いない。
男子の出場選手を見てみると、目を引くのが21年「東京五輪」で金メダルを獲得したザンダー・シャウフェレ(米国)。今年の「全米プロゴルフ選手権」でメジャー初制覇を果たすと、先日の「全英オープン」も制したばかり。メジャーチャンピオンとして五輪の舞台に戻ってくる。
さらに、世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー、ウィンダム・クラーク、コリン・モリカワと米国代表は全員メジャーチャンピオンという強烈な布陣で挑む。
世界ランキングに基づいた五輪ランキングで決まっている代表だけに直近のメジャーで活躍している選手が出場するのは必然。ちなみにランキング上位でいくと、ローリー・マキロイ(アイルランド代表)、ジョン・ラーム(スペイン)も出場。松山英樹もメジャーチャンピオンとして2大会連続の出場を果たす。
女子を見ると、やはり米国チームが最強メンバーをそろえてきた。今季出場5大会連続優勝を果たし「シェブロン選手権」でも優勝を遂げたネリー・コルダや昨年メジャー2勝を挙げたリリア・ヴ。昨年、プロデビュー戦で勝利を挙げ、今年もすでに1勝をマークしているローズ・チャンという3人。ネリーは東京に続く金メダル取りを狙っている。
韓国は3人が出場でいずれもメジャーチャンピオン。オーストラリアの2人もメジャータイトル保持者でそろえた。そして期待がかかるのは今年の「全米女子オープン」で大会2勝目を遂げた笹生優花。優勝こそないものの、「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」で2位に入った山下美夢有の活躍も期待がもてそうだ。
男子は10人、女子は15人のメジャーチャンピオンたちが出場。今度は金メダルをかけた熱い戦いに挑む。
【男子のメジャーチャンピオン】
ジェイソン・デイ(オーストラリア)
マシュー・フィッツパトリック(イングランド)
ローリー・マキロイ(アイルランド)
シェーン・ローリー(アイルランド)
松山英樹
ジョン・ラーム(スペイン)
スコッティ・シェフラー(米国)
ザンダー・シャウフェレ(米国)
ウィンダム・クラーク(米国)
コリン・モリカワ(米国)
【女子のメジャーチャンピオン】
ハナ・グリーン(オーストラリア)
ミンジー・リー(オーストラリア)
ブルック・ヘンダーソン(カナダ)
イン・ルオニン(中国)
セリーヌ・ビュティエ(フランス)
ジョージア・ホール(イングランド)
笹生優花
リディア・コ(ニュージーランド)
コ・ジンヨン(韓国)
エイミー・ヤン(韓国)
キム・ヒョージュ(韓国)
アシュレー・ブハイ(南アフリカ)
パティ・タバタナキト(タイ)
ネリー・コルダ(米国)
リリア・ヴ(米国)