<テキサス・チルドレンズ・ヒューストン・オープン 事前情報◇27日◇メモリアル パークGC(米テキサス州)◇7435ヤード・パー70>
「テキサス・チルドレンズ・ヒューストン・オープン」の開幕前日、公式会見に臨んだウィンダム・クラーク(米国)の表情は冴えなかった。
2日前の月曜日、クラークはアリゾナ州スコッツデールの自宅でトレーニングをしていたという。「体の調子はとても良かった。それが(ダンベルを)リフトしたときに背中の何かが引っかかった。めったにないことだけど、だけど生きている以上、こうして学んで行くしかない」。
「筋肉を痛めたんだと思う。きのうはあまりにもひどい状態だったから、やめようかと思った。だけど幸いにも僕のチームは素晴らしくて、スイングができるようにしてくれた。それで火曜日の朝、ここへ飛んできた。チップとパットしかできず、リハビリをすごくたくさんやって、それできょうはすっかりスイングができるようになった。あしたには試合で戦う準備はできている」と回復に自信をみせた。
クラークは昨年の「全米オープン」を優勝し、今季はシグネチャー大会の「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」を制覇。快調なシーズンを送っている一方で、「アーノルド・パーマー招待」と第5のメジャーと呼ばれる「ザ・プレーヤーズ選手権」では2週連続の2位。勝利を手にしたのは世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(米国)だった。
今季メジャー初戦「マスターズ」(4月11日開幕)を控え、今週は欠場することも考えたが、今大会のメインスポンサーは小児病院を支援する団体であることがクラークを発奮させている。
「できるかぎりのことをしたい。昨夜、ディナーを一緒にした。子供たちは心臓移植やがんと闘っている。だから僕はここにいたい」と話した。初日は日本時間の29日午前2時53分にトニー・フィナウ(米国)、キム・シウー(韓国)とスタートする。(文・武川玲子=米国在住)