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“痛恨”を封じ込めた松山英樹 静かに手に入れた銅メダル【舩越園子コラム】
ライバルたちが轟沈する中、松山英樹はボギーフリーの「66」。念願のメダルを獲得した。
配信日時:配信日時: 2024年8月5日 03時00分
2016年のリオ五輪では出場資格を得ていながら、現地のジカ熱などを重く見て欠場という苦渋の決断を下した。
2020年の東京五輪では7人によるプレーオフで銅メダルを競い合ったものの、松山は敗れ、悔しさをかみ締めた。
そして迎えたパリ五輪では首位発進を決めたものの、2日目の18番では池に落としてダブルボギー・フィニッシュ。3日目は、なかなかパットが決まらず、苦戦して首位から3打差の4位タイへ後退した。3つのメダルは、近づいては遠のいていく陽炎(かげろう)のようだった。
最終日は大混戦となり、そして“意外”な出来事の連続だった。
首位タイからスタートした米国代表で東京五輪金メダリスト、ザンダー・シャウフェレのゴルフが、それまでの3日間とは別人のように振るわなくなった。後半の連続ボギーと15番の池ポチャによるダブルボギーで、メダル争いからフェードアウトしていったことは大きな“意外”だった。
やはり首位タイからスタートしたスペイン代表のジョン・ラームは、一時は2位を2打も3打も引き離して独走態勢に入っていたが、11番から連続ボギー。14番(パー5)ではグリーン回りで苦しんで、まさかのダブルボギーを喫したことは、これまた驚きだった。
それでも16番でバーディを奪い返したラームには、まだメダル獲得の可能性があった。しかし、17番も18番も連続でボギーを叩き、最終的にノーメダルで終わったことは、なんとも“意外”な結末だった。
一方、最終日を首位から4打差の6位タイで迎えたシェフラーとアイルランド代表のローリー・マキロイが、どちらも猛チャージをかけてメダル争いに加わったことは、彼らの実力と実績からすれば、十分に予想できた展開だった。そのままシェフラーが駆け抜け、金メダルを手に入れたことも、決して予想外ではなかった。
だが、一時は松山とともに3位に並んだマキロイが、15番で池につかまり、ダブルボギーを喫してメダル争いから脱落したことは、なんとも衝撃的な展開だった。シャウフェレもラームもマキロイも、痛恨のミスによる痛恨のダブルボギーでメダルを逃した。
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