<ザ・プレーヤーズ選手権 初日◇14日◇TPCソーグラス ザ・プレイヤーズ・スタジアムC(米フロリダ州)◇7275ヤード・パー72>
小気味よくスコアを伸ばしていただけに、上がり2ホールが悔しい。久常涼は17番をボギー、18番はダブルボギーとしてホールアウト。「それで全部台無しにしたなという感じ」と肩を落とし、残念がる言葉を並べて一日を振り返った。
序盤からショットが好調だった。539ヤードの2番パー5で2オンに成功してバーディを奪うと、4番でも2メートルを決めて伸ばした。ティショットを右の深いラフに入れた7番ではレイアップを強いられてボギーとしたが、後半は16番までに2度の連続バーディを奪取。5アンダーまで伸ばし、リーダーボードの上位に名前を載せた。
だが、アイランドグリーンの名物ホール、17番パー3ではピン奥に乗せたものの3パットのボギー。「奥OKで(1打目を)打っていたので、17番のボギーはきょうは良かった」と割り切りながら最終ホールに向かったが、そこでワナが待っていた。
ティイングエリアからグリーンまで左サイドに池が走るパー4。ティショットが右のラフにつかまると、レイアップがフェアウェイまで届かず。セミラフからの3打目を12メートルに乗せたが、そこから1.5メートルオーバーして3パットを喫した。「セカンドで池に入れたくなかったのでボギーで仕方ないなと思っていたけれど、うまく気持ちを切り替えれずにプレーした」。この日最も難易度が高かったホールでのプレーを反省した。
とはいえ、“第5のメジャー”と呼ばれる旗艦大会に初出場ながら、「きょう16ホールは冷静にプレーできていましたし、いいところにしっかり打てていたと思う」と終盤まで好プレーを続けた。2アンダーにまとめ、暫定37位発進。そこに手ごたえを感じながらも、2日目以降は気持ちの切り替えがポイントのひとつになりそうだ。
まだまだ上位争いが見える位置につけている。「このコースは気持ちを切らすとボギー、ダボになるので、あしたも冷静にプレーできればいいかなと思う」と見据え、「あしたは頑張りたい」という言葉を何度も繰り返して意気込んだ。