<ザ・アメリカンエキスプレス 初日◇19日◇PGAウエスト ピート・ダイ スタジアムC(7187ヤード・パー72)、PGAウエスト ニクラス・トーナメントC(7147ヤード・パー72)、ラキンタCC(7060ヤード・パー72、いずれも米カリフォルニア州)>
小平智の父であり、コーチ、そして「一番信頼してくれていた。信じてくれていて、心のよりどころで、ゴルフの支えでもあった」という健一さんが、今月8日に亡くなった。82歳だった。先週のハワイ戦に出場予定だった小平だが、急きょ日本に帰国して葬儀を行い、米本土に戻ってきた。
「お葬式もやってきたし、喪主だったし。ちゃんと送り出せたので、いまはすっきりしています。一番心配なのは母親で、母親を元気づけてあげたいというのと、ちゃんと天国に届くくらい頑張って成績を残したいと思っています」
新たに想いを抱きながら迎えた今大会の初日は、ダブルボギーを叩くなど苦戦。3バーディ・4ボギー・1ダブルボギーの「75」と大きく出遅れた。「1週間練習もなかなかできなかったし、そのツケがきょう出ていた。コースに出ていないぶん、100ヤード以内の距離感が合わなかった」と感覚を取り戻すことでいっぱいだったが、「ちゃんと調整して少しずつ体が動くように」と歩みを進めていく。
プロアマ形式で行われる今大会は予選ラウンドが3日間3コースで行われ、来週の「ファーマーズ・インシュランス・オープン」、再来週の「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」にも出場できる予定。「こうやって試合に出られることはすごくいいこと、いい報告を届けられるチャンスでもある」とこれからもPGAツアーを戦い抜き、うれしい報告をし続けていく。