<ザ・プレーヤーズ選手権 事前情報◇13日◇TPCソーグラス ザ・プレイヤーズ・スタジアムC(フロリダ州)◇7275ヤード・パー72
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あなたは覚えているだろうか? 松山英樹が『63』をマークした幻の大会を。
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2020年の3月に行われた「ザ・プレーヤーズ選手権」。その時、世の中では新型コロナウイルスの感染が急激に拡大。多くのスポーツイベントが中止や延期に追い込まれる中、大会は通常通りに開幕した。
“第5のメジャー”初制覇を目指した松山は、初日にロケットスタートを決める。スタートの10番パー4で2メートルを決めてバーディ発進すると、一気にギアをトップまで上げた。続く11番もバーディとすると、13番まで4つ連続で『〇』をスコアボードに刻んだ。
16番パー5ではセカンドショットを池に落としボギーを喫したものの、勢いが衰えることはなかった。後半に入っても5番からの3連続など、バーディを積み重ねた。最終9番パー5では、3番ウッドで放った残り293ヤードのセカンドショットをピン右7メートルにつけると、これをねじ込みイーグル締め。コース記録に並ぶ『63』をマークし、9アンダーの単独首位発進を決めた。「スタートするまでは少し不安はあったけれど、ラウンドが始まったらいいプレーができたと思う」と納得の表情で振り返った。
しかし、大会はコロナウイルス感染拡大の影響で初日のプレー終了後にドタバタの対策会議が開かれ、2日目以降の中止が決定。松山のコースレコード記録は“幻”となってしまった。
ちなみに、現在のコースレコードは「62」。2023年大会の第3ラウンドでトム・ホギー(米国)が記録を塗り替えた。