「マスターズ」の開幕を翌日に控えた5日、オーガスタ・ナショナルGCのフレッド・リドリー会長が公式会見を行い、2024年のマスターズの招待規定を発表。NCAA(全米大学体育協会)の男子個人の部・勝者をマスターズに、女子の勝者を「オーガスタナショナル女子アマチュア」へ招待することを明かした。
昨年の勝者、バンダービルト大学2年生のゴードン・サージェント(米国)は、今年は「特別招待」を受けてマスターズに初出場しているが、今年の勝者は自動的に“招待”を獲得することができる。
マスターズの創設者、球聖ボビー・ジョーンズ(米国、1902~1971年)は当時の四大メジャー「全米オープン」、「全英オープン」、「全米アマ」、「全英アマ」を全て同じ年(1930年)に優勝し、“年間グランドスラム”を達成。生涯アマチュアゴルファーだった。「オーガスタはボビー・ジョーンズの精神に乗っ取り、アマチュアゴルファーへの道を開きたい」とリドリー会長。また注目されていた「LIVゴルファー」への出場規制はされず、来年もLIVゴルフで戦う選手は招待を受けることになる。
LIV戦士の中では、歴代チャンピオンであるフィル・ミケルソン、バッバ・ワトソン、ダスティン・ジョンソン、パトリック・リード(いずれも米国)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)、チャール・シュワーツェル(南アフリカ)らは生涯出場権を持っているが、現在はLIVゴルフが世界ランキングポイントを獲得しないため、LIVゴルファーのランキングは下降の一途をたどっている。そのため、招待を得る世界ランキング50位内にとどまることが難しくなっている。
ただし、オープン競技の全米オープン、全英オープンの上位4人は招待を得るので、歴代チャンピオンでなくとも道が閉ざされるわけではない。
昨年12月に今年のマスターズの資格変更がないことを発表した際、リドリー会長は「新しい出場資格は4月に発表する」としていたが、LIVゴルファーの排除はされなかった。来年も出場可としたが、「われわれは毎年出場資格を検討している」とし、今後も毎年変更がなされる可能性があるとした。
その一方、英国のスポーツレゾリューションで審議されていたDPワールドツアーとLIVゴルフの係争はDPワールドツアーに軍配が上がった。同ツアーはLIVゴルフに参戦した選手に対し罰金、及び数試合の出場停止処分を科していた。スポーツレゾリューションはそれを合法と認めたため、リー・ウェストウッド、イアン・ポールター(ともにイングランド)、セルヒオ・ガルシアらは今年9月にローマで開催される欧米対抗戦「ライダーカップ」への出場が厳しくなった。