<ジェネシス・オープン 2日目◇16日◇リビエラCC(7,322ヤード・パー71)>
明るい未来が待っている前途洋々の若者が、一瞬にしてどん底に落とされたとき、何を思うのか。「とにかく何も考えたくなかった。すべてがどうでもよかった」と、想像に堪えない経験をしてきたのが、米国男子ツアー「ジェネシス・オープン」で首位を守っているパトリック・キャントレー(米国)だ。
右の林なんて怖くない!スライスはこう打て!【タイガー・ウッズ連続写真】
第1ラウンドで首位に立つと、2日目もスコアを二つ伸ばしてトータル7アンダーでフィニッシュ。日本人にはなじみの薄い選手だが、実はジュニア時代から将来を有望視されていた。本大会の会場から車で10分ほどのUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)出身。55週に渡ってアマチュアランキング1位に君臨した経歴を持つ。
2011年の「全米オープン」ではハーフ“30”を記録し21位タイ。同年の「トラベラーズ選手権」では“60”をたたき出し、アマチュアによるツアー最少ストロークを記録したことで、全米では一気にその名が知れ渡った。13年にプロ転向し、これからというときに突如背中の痛みに悩まされる。「ナイフを突きつけられたような痛み」というほどの激痛に耐えきれず、せっかくスタートさせたキャリアが暗礁に乗り上げた。14年に復帰したが、またすぐに離脱。公傷制度を利用しながら約27カ月のブランクを経て、昨年2月にようやく復帰を果たした。
追い打ちをかけるように離脱中には悲劇も起きた。16年2月にはキャディを務める友が目の前でひき逃げ死亡事故に遭った。「ゴルフだけでなく、人生のすべてに意味を見いだせなかった」と、投げやりな時期を過ごした。ゴルフ以外の道も探ったが、それでも懸命に復活を目指し、昨年11月の「シュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープン」でついにツアー初優勝を遂げたのだ。
明るい未来が待っている前途洋々の若者が、一瞬にしてどん底に落とされたとき、何を思うのか。「とにかく何も考えたくなかった。すべてがどうでもよかった」と、想像に堪えない経験をしてきたのが、米国男子ツアー「ジェネシス・オープン」で首位を守っているパトリック・キャントレー(米国)だ。
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第1ラウンドで首位に立つと、2日目もスコアを二つ伸ばしてトータル7アンダーでフィニッシュ。日本人にはなじみの薄い選手だが、実はジュニア時代から将来を有望視されていた。本大会の会場から車で10分ほどのUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)出身。55週に渡ってアマチュアランキング1位に君臨した経歴を持つ。
2011年の「全米オープン」ではハーフ“30”を記録し21位タイ。同年の「トラベラーズ選手権」では“60”をたたき出し、アマチュアによるツアー最少ストロークを記録したことで、全米では一気にその名が知れ渡った。13年にプロ転向し、これからというときに突如背中の痛みに悩まされる。「ナイフを突きつけられたような痛み」というほどの激痛に耐えきれず、せっかくスタートさせたキャリアが暗礁に乗り上げた。14年に復帰したが、またすぐに離脱。公傷制度を利用しながら約27カ月のブランクを経て、昨年2月にようやく復帰を果たした。
追い打ちをかけるように離脱中には悲劇も起きた。16年2月にはキャディを務める友が目の前でひき逃げ死亡事故に遭った。「ゴルフだけでなく、人生のすべてに意味を見いだせなかった」と、投げやりな時期を過ごした。ゴルフ以外の道も探ったが、それでも懸命に復活を目指し、昨年11月の「シュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープン」でついにツアー初優勝を遂げたのだ。