最終日の1番でシャルマがティショットを打った瞬間、ティグラウンド左サイドの満席のギャラリースタンドがミシミシと音を立ててきしんだ。座っていた全員が球の行方を追おうとして一斉に立ち上がったためだったのだが、あれほどのきしみ音を聞いたのは初めてだった。メキシコに吹いたシャルマ旋風は、それほどの勢いを持っていた。
だが、シャルマの後にミケルソンがティに立つと、拍手と喝采はシャルマへのそれの2倍ぐらい大きかった。それが現実。そして、これまでの3日間とは異なる硬い表情を見せていたシャルマは、なかなかバーディーが奪えず、ついには5番でボギーが先行。あっという間にミケルソンらに追いつかれ、追い抜かれ、夢見心地だった3日間は厳しい現実を痛感させられる最終日へと変わっていった。
一方、メジャーチャンプたちはチャージすべきところでチャージをかけ、3日目に「62」をマークしたジャスティン・トーマス(米国)が最終日もアイアンとパットの冴えを見せてぐんぐん浮上。最後はミケルソンとトーマスのプレーオフとなり、ミケルソンが2013年全英オープン以来、通算43勝目、4年半ぶりの復活優勝を遂げた。
初出場にして初優勝が期待されたシャルマは「74」を喫し、首位と6打差の9位タイに終わった。絶大なる人気を誇り、誰からも愛されるミケルソンが47歳にして優勝を遂げたエピローグに、シャルマの出る幕は無くなっていた。
それが現実だった。だが、優勝争いからは脱落しても、シャルマがもたらした意義は大きかった。「何もかもが僕にとっては新しい」と言いながらも不慣れな環境にすぐさま順応し、笑顔を振りまきながら好プレーを披露したシャルマ。地元のメディアから「ラテン・アメリカの子供たちにどんなメッセージを送りたいですか?」と問われたシャルマの返答が印象的だった。
「僕も21歳で、まだ子供みたいなものだけど、どんな世代にとっても同じことが当てはまる。グレートなプレーヤーを眺め、そこに自分を当てはめ、目標を高く掲げ続ければ、夢は必ず叶うんだよと言ってあげたい。そして、ゴルフはコースと自分自身を相手に戦うゲームだからこそ、自分を信じ続けてほしい。そうすれば、不可能なことなんて何もない」
だが、シャルマの後にミケルソンがティに立つと、拍手と喝采はシャルマへのそれの2倍ぐらい大きかった。それが現実。そして、これまでの3日間とは異なる硬い表情を見せていたシャルマは、なかなかバーディーが奪えず、ついには5番でボギーが先行。あっという間にミケルソンらに追いつかれ、追い抜かれ、夢見心地だった3日間は厳しい現実を痛感させられる最終日へと変わっていった。
一方、メジャーチャンプたちはチャージすべきところでチャージをかけ、3日目に「62」をマークしたジャスティン・トーマス(米国)が最終日もアイアンとパットの冴えを見せてぐんぐん浮上。最後はミケルソンとトーマスのプレーオフとなり、ミケルソンが2013年全英オープン以来、通算43勝目、4年半ぶりの復活優勝を遂げた。
初出場にして初優勝が期待されたシャルマは「74」を喫し、首位と6打差の9位タイに終わった。絶大なる人気を誇り、誰からも愛されるミケルソンが47歳にして優勝を遂げたエピローグに、シャルマの出る幕は無くなっていた。
それが現実だった。だが、優勝争いからは脱落しても、シャルマがもたらした意義は大きかった。「何もかもが僕にとっては新しい」と言いながらも不慣れな環境にすぐさま順応し、笑顔を振りまきながら好プレーを披露したシャルマ。地元のメディアから「ラテン・アメリカの子供たちにどんなメッセージを送りたいですか?」と問われたシャルマの返答が印象的だった。
「僕も21歳で、まだ子供みたいなものだけど、どんな世代にとっても同じことが当てはまる。グレートなプレーヤーを眺め、そこに自分を当てはめ、目標を高く掲げ続ければ、夢は必ず叶うんだよと言ってあげたい。そして、ゴルフはコースと自分自身を相手に戦うゲームだからこそ、自分を信じ続けてほしい。そうすれば、不可能なことなんて何もない」