＜マスターズ 事前情報◇4日◇オーガスタ・ナショナルGC（7,435ヤード・パー72）＞

松山英樹が夢舞台に戻ってきた。現地時間の5日（木）に開幕する今季海外メジャー初戦の「マスターズ」。練習日の火曜日、宮里優作と9ホールの練習ラウンドを行った松山が、1年ぶりに戻ってきたオーガスタで現在の思いを語った。

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開口一番、「最悪です。全部。全体的に悪いです。期待はゼロです」と、表情はさえない。ラウンド中は宮里と笑顔で会話を交わすシーンも見られたが、自身の状態はあくまでも「去年より悪い」と、出てくるのは嘆きの言葉ばかりだ。といっても、松山の口から好調宣言を聞くことの方がめずらしいなか、果たして今回はどうなのか。

先週の金曜日からラウンドを重ねてきた松山だが、「それまではよかったり悪かったりだったのが、この2日間は悪いです。練習場では良くて、コースに出たら良くなくて、どうしようもないです」と、光は差してこないという。それでも表情を見る限りではそこまでではない。大学の先輩でもある宮里と笑顔を見せながらのラウンドとなったこの日も、「優作さんがいてくれたから」と冗談交じりに振り返った。

昨年は4オーバーと出遅れた初日に向けて、明日は最後の調整の場。午後から行われる恒例のパー3コンテストには出場せず、朝からラウンドで調整の予定。雨予報の天候が心配されるなか、どこまで調子を上げてくるのか。「悪すぎてどれを練習していいか分からない」と話すが、そんなときほど強さを見せてきた松山。メジャー制覇に向けてのカウントダウンが始まってきた。（文・高桑均）