＜マスターズ 事前情報◇5日◇オーガスタ・ナショナルGC（7,435ヤード・パー72）＞

“ゴルフの祭典”で最強タッグが生まれた。現地時間の5日に開幕する「マスターズ」。大会前日の水曜日は恒例のパー3コンテストが開催され、宮里優作のキャディを妹の藍が務めた。優作からのたび重なるオファーに対して答えを保留していた藍だったが、長男の聖志が最後は後押し。優作のバッグを9ホール担いだ。

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昨年は悪天候のため中止となってしまったコンテストだが、今年は無事開催。例年、出場選手は夫人や子どもら家族をキャディに従え、大会前にリラックスしたときを過ごす。前日までは「交渉中です」と、難航していた藍のキャディ計画は結局、実現。優作夫人、子ども、両親もキャディのつなぎ姿でコース内を同行。家族に最高のプレゼントができたと喜んだ。

「本人も楽しめたと思うので良かった」と、本コースとは違えど、ロープ内で藍とともに過ごした時間はかけがえのないものとなった。「出場が決まってから楽しみにしていた」という場をかみしめた。ちなみにこのコンテストでは同行者もショットやパットをアトラクション的に打つことが許される。最終ホールの9番では藍も8番アイアンを握って挑戦したが、残念ながら池ポチャとなってしまった。

この日は朝から松山英樹とインの9ホールをラウンド。しっかりと調整も済ませ、コンテストで心を落ち着かせた。「4日間安定したゴルフを展開して、1ホール1ホール、オーガスタを攻略したい」。宮里一家を代表する戦い。気持ちよく初日を迎えることができそうだ。（文・高桑均）