＜全米オープン　事前情報＞◇17日◇ベスページ・ステートパーク・ブラックコース(7,445ヤード・パー70)

　米国男子メジャー第2戦「全米オープン」が現地18日(木)にいよいよ開幕を迎える。「ザ・メモリアル・トーナメント」で完全復活をアピールしたタイガー・ウッズ(米国)の大会連覇、病気と闘う夫人に最高のニュースを届けるため今大会への参戦を決めたフィル・ミケルソン(米国)など、多くの注目が集まる今大会。日本選手は片山晋呉が背筋痛のため無念の欠場となってしまったものの、今田竜二、矢野東、5月末に行われた全米オープン最終予選を通過した甲斐慎太郎、横尾要の4選手がエントリー。世界最高峰のトーナメントで上位進出を果たすべく気合い十分でニューヨーク入りし、精力的に練習をこなしている。

これがベスページ・ブラックだ！全米OP徹底特集

　今大会の会場となるベスページ・ステートパーク・ブラックコースは2002年大会の舞台となったコースで、丸山茂樹が14番パー3でホールインワンを達成し、飛び跳ねて喜びを爆発させたコースと言えば思い出すゴルフファンも多いのではないだろうか。今大会も7,445ヤード、パー70という総距離の長さに加え、深いラフが選手を苦しめる“全米オープンらしい”サディスティックな仕上がり。さらに、初日は雨予報で、雨中の戦いとなればランも出づらくなり、飛距離で劣る日本勢の苦戦は必至だ。しかし、2002年大会で優勝したウッズですらスコアは3アンダー。今大会も我慢比べになることが予想され、ショートゲームを中心に粘り強いゴルフが出来れば上位に食い込むことも十分に可能だ。

　昨年大会18位タイに食い込んだ今田、「全英オープン」を経験し一回り大きくなった矢野、甲斐、2002年大会にも出場し米ツアーでの経験豊富な横尾と、実力者揃いのサムライ達は“全米オープン史上最もタフ”とも称された超難関コースをどう攻略してみせるのか。「マスターズ」4位の片山に続く日本勢のメジャーでの躍進に期待したい。

　初日先陣を切るのは今田竜二。ローリー・サバティーニ(南アフリカ)らと同組で現地7時33分(日本時間18日20時33分)に1番ティスタートとなっている。横尾は12時30分(日本時間19日1時30分)、矢野は12時52分(日本時間19日1時52分)にそれぞれ10番スタート、甲斐は14時20分(日本時間19日3時20分)に1番ホールからスタートする。