メジャー初戦の「マスターズ」を見て思った。ゴルフの祭典と呼ばれるのは、何もアゼリアの花が咲き乱れるからではない。グリーン一色に染まったオーガスタ・ナショナルGCの美しさだけでもない。祭りというだけあって、特に最終日のバックナインで繰り広げられる、圧倒的な盛り上がりを見せる優勝争いは、どの大会よりもずばぬけて華やかなのだ。
【写真】パー3コンテストでの小平智、古閑美保夫妻のグータッチ
今年の「マスターズ」では、優勝したパトリック・リード(米国)をはじめ、上位に20代の選手がひしめいた。2位のリッキー・ファウラー、3位のジョーダン・スピース(ともに米国)。4位に入ったジョン・ラーム(スペイン)は23歳。そして日本勢では20代の松山英樹と小平智が予選を通過。なかでも小平の活躍によって分かったのが、彼ら若手に共通しているのは「振り返らずがむしゃらに攻める」ことだった。
「マスターズ」の会場、オーガスタにはいわゆるリーダーボードがほとんどない。日本のツアーでは、上がりの数ホールやスタートホール、クラブハウス回りに、全選手のスコアが流れる電光掲示板が当たり前のように立つ。米国男子ツアーは、ご丁寧に各選手のショットの距離、パットの距離や各部門別の数字まで表示する親切さ。オーガスタにもただ、ただ巨大なボードがいくつかそびえ立つが、お世辞にも情報量が豊富とはいえない。
そんな状況に「合っていた」のが小平だ。「周りを気にしないでいいから自分のプレーに集中していけるし、攻めていける」。初出場となった小平。2日目は予選通過もかかる後半で、「とにかくバーディを取ることを考えた」という。攻めの姿勢を4日間崩さずに戦い抜くのは大変なことだ。ましてや舞台が、高速グリーン、起伏のあるコース、大勢のパトロンがプレッシャーをかけてくるオーガスタ。そんな中でも小平は強気なゴルフを貫いた。
4日間のバーディ数を見ると、小平の「16」という数字は、全体13位タイ。1日平均で4つのバーディを奪った。それでトータルイーブンパーフィニッシュでは、といった一部報道も見られたが、そこは本人が一番分かっている。「内容的にはもっと上に行けたと思う。初めてだったので探りながらやった部分もあった。来年も絶対に戻ってくる」。一度も60台のスコアを出せなかったと、悔しさが先に立った。
【写真】パー3コンテストでの小平智、古閑美保夫妻のグータッチ
今年の「マスターズ」では、優勝したパトリック・リード(米国)をはじめ、上位に20代の選手がひしめいた。2位のリッキー・ファウラー、3位のジョーダン・スピース(ともに米国)。4位に入ったジョン・ラーム(スペイン)は23歳。そして日本勢では20代の松山英樹と小平智が予選を通過。なかでも小平の活躍によって分かったのが、彼ら若手に共通しているのは「振り返らずがむしゃらに攻める」ことだった。
「マスターズ」の会場、オーガスタにはいわゆるリーダーボードがほとんどない。日本のツアーでは、上がりの数ホールやスタートホール、クラブハウス回りに、全選手のスコアが流れる電光掲示板が当たり前のように立つ。米国男子ツアーは、ご丁寧に各選手のショットの距離、パットの距離や各部門別の数字まで表示する親切さ。オーガスタにもただ、ただ巨大なボードがいくつかそびえ立つが、お世辞にも情報量が豊富とはいえない。
そんな状況に「合っていた」のが小平だ。「周りを気にしないでいいから自分のプレーに集中していけるし、攻めていける」。初出場となった小平。2日目は予選通過もかかる後半で、「とにかくバーディを取ることを考えた」という。攻めの姿勢を4日間崩さずに戦い抜くのは大変なことだ。ましてや舞台が、高速グリーン、起伏のあるコース、大勢のパトロンがプレッシャーをかけてくるオーガスタ。そんな中でも小平は強気なゴルフを貫いた。
4日間のバーディ数を見ると、小平の「16」という数字は、全体13位タイ。1日平均で4つのバーディを奪った。それでトータルイーブンパーフィニッシュでは、といった一部報道も見られたが、そこは本人が一番分かっている。「内容的にはもっと上に行けたと思う。初めてだったので探りながらやった部分もあった。来年も絶対に戻ってくる」。一度も60台のスコアを出せなかったと、悔しさが先に立った。