<全米シニアオープン 最終日◇1日◇ニューポートカントリークラブ (ロードアイランド州)◇6954ヤード・パー70>
悪天候のため順延となっていた最終ラウンドが快晴の朝から行われた「全米シニアオープン」最終日となった“月曜日”。2位に3打のリードを持って残り8ホールをプレーした藤田寛之は、リードを守れず全米制覇を逃す結果となった。
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「そこに勝利があれば」 藤田寛之はプレーオフ惜敗で金星逃す
月曜日に持ち越しとなっていた全米シニアオープンの最終ラウンドが行われ、藤田寛之がプレーオフで敗れた。
配信日時:2024年7月1日 21時38分
<全米シニアオープン 最終日◇1日◇ニューポートカントリークラブ (ロードアイランド州)◇6954ヤード・パー70>
悪天候のため順延となっていた最終ラウンドが快晴の朝から行われた「全米シニアオープン」最終日となった“月曜日”。2位に3打のリードを持って残り8ホールをプレーした藤田寛之は、リードを守れず全米制覇を逃す結果となった。
「今日は少し風が変わった。この風でここをプレーするのが初めてで、そこに正直戸惑った」。8時から再開した優勝へのラスト8ホール。出だしの11番では右ラフからグリーンオンを逃し寄せきれずにボギー。続く12番では短いパーパットを外した。13番のピンチは切り抜けたが、14番でもボギー。4ホールで3つ落とし、逆転を許した。
正確無比なショットを武器に4日目途中までは完ぺきなゴルフを展開していた藤田も、一夜明けた最終決戦では思うようにスコアをキープできず。「少し(体が)硬いなというのを感じていて、それもあって今日は不安要素が多かった」。それでも15番からは耐え抜いてプレーオフに持ち込んだ。
相手はLIVゴルフに籍を置くリチャード・ブランド(イングランド)。DPワールド(欧州)ツアーの最年長初優勝記録を持つ51歳は、シニアメジャー前戦の「全米プロシニア」を制したばかり。「プレーオフは勝つか負けるか。リセットしてリチャードよりもいいプレーをしたいと思って」と臨んだプレーオフは、4ホール目までもつれた。
まずは2ホールの合計ストロークで勝敗を決し、タイならサドンデスに突入する。ともにパーとした2ホールののち、最後の決戦は18番ホール。打ち上げ、向かい風、450ヤードを超えるパー4では、バーディはなかなか取れない。サドンデス1ホール目はボギーで分け。続く2ホール目でもともにグリーンオンに失敗するが、ブランドがバンカーからの3打目を10センチにつけると、藤田は6メートルのパーパットを外した。「残念です」と涙をのんだ。
初日を首位タイ発進とし、2日目に単独首位に立った。3日目もリードを守り64ホール終了時点でリーダーのまま一夜を明かした。「自分自身では今週いいプレーができたと思いますし、そこに勝利があればもっと良かったんだと思います」。静かに5日間、76ホールの激闘を思い返す。
フェアウェイキープ、パーオン、要所で決めるパッティングは現地を驚かせるほどの圧巻プレーだったが、最後の8ホールだけは思い通りにいかなかった。「日本から多くの声をいただいているので、それ(優勝)を届けることができなくて、トロフィーも日本に持ち帰れないのが残念ですね」と唇を噛む。
敗れたとはいえ、全米ゴルフ協会(USGA)主催大会での2位は立派の一言。日本男子初の快挙は来年以降に持ち越しとなったが、日本の正確マシーンを印象づけるに十分な5日間だった。
「そこまで行っていたので」。目の前まで迫った海外での初優勝。惜敗の悔しさはこのあと国内ツアーにぶつけ、リベンジに向けてさらに腕を磨いていく。
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