<ZOZOチャンピオンシップ 3日目◇21日◇習志野カントリークラブ(千葉県)◇7079ヤード・パー70>
日本開催の米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」も残すところあと1日。優勝すれば予選会や下部のコーン・フェリーツアーといった段階を踏まずに、米ツアーの2年間のシード権が与えられる。また、トップ10に入った選手には、2週後にメキシコで開催される次戦、「ワールドワイド・テクノロジー選手権」への出場権付与という特典もある。
現在、日本勢で優勝に一番近い位置にいるのが小平智。トップと3打差のトータル6アンダー・5位タイで最終日を迎える。そして、トップ10前後にいる日本勢は4人。石川遼はトータル4アンダー8位タイ、稲森佑貴はトータル3アンダー・11位、久常涼と平田憲聖がトータル2アンダー・12位タイにつけている。さらに、トータルイーブンパー・21位タイの堀川未来夢や、トータル1オーバー・31位タイの金谷拓実までは、トップ10入りのチャンスがあるといえそうだ。
米ツアーを主戦場とする小平は、すでに次戦への出場が決まっている。では、他の選手たちはトップ10入りで権利を得たら、メキシコに行く意思はあるのだろうか。
将来の米ツアー復帰を公言している石川は、トップ10への意識は「そんなにないです」とあっさり。最終日の結果次第で出場するかどうかを決める。昨年大会でトップ10に1打届かず12位タイで涙した久常は、「順位にもよりますけど」と前置きしたうえで、「DPのほうを優先しようかなと思っています」と、残り3戦となりポイントレースが佳境を迎えるDPワールド(欧州)ツアーを選択するつもりだ。
久常は今季、欧州ツアーを主戦場としており、来季の米PGAツアー切符を得られる欧州ツアーのポイントレース上位10人(すでにツアーカードを保持している者を除く)に入っており、来季は米ツアーで戦っている可能性が高い。
そんななかで、稲森は「出られるならもちろん行こうと思いますね。せっかく得られる権利なので」と積極的。今年、「全英オープン」出場を果たした平田も「ここにいる以上は意識しないわけにはいかない。アンダーパーで回らないとトップ10には入れないと思う」と、モチベーションにつながっている。次戦の切符の行方にも注目したい。