<全米オープン 2日目◇15日◇シネコック・ヒルズゴルフクラブ(7440ヤード・パー70)>
上がり2ホールをトリプルボギー、ボギーとして4つスコアを落としたイアン・ポールター(イングランド)。16ホールを終えて首位のダスティン・ジョンソン(米国)に1打差と迫ったが、一気に貯金をはき出した。単独2位の座が一転、トップと5打差のトータル1オーバー・4位タイ。短気な男として知られてきたポールターだけに、さぞ怒り心頭で上がってくるかと思いきや、意外な言葉が口をついた。
【写真】激戦の全米オープン 2日目の戦いを特選フォトでプレーバック
「全米オープンだよ。1オーバーで4位タイ。まだ争いの中にいるし、とてもハッピーだ」
はじめて本大会に出場したのは2004年。会場は今回と同じシネコック・ヒルズGCだ。「はじめての全米オープンで楽しみにしていたのに、予選落ちして、金曜の夜に帰ることになった。このコースが大嫌いだった」。ここまではポールターらしい言いぐさだったが、続く言葉が大人の対応だった。「今年はいい感じでここに入ってくることができた。この2年間は家で見るしかなかったから、なおさらだね」。
そう思えるのも、今年の調子の良さあってこそ。12年11月の「WGC-HSBCチャンピオンズ」で勝利を挙げて以来、欧米両ツアーともに優勝から遠ざかった。本大会も16、17年と出場すらできなかった。それが今季は、「マスターズ」前週の「ヒューストンオープン」で6季ぶりの勝利を挙げ、マスターズにも滑り込みで出場。42歳になって復活を遂げ、「大嫌い」な場所に乗り込んできた。
「今週のコースのセットアップも好きだし、ゴルフの調子もいい。今ではここが大好きだよ」と、自信をのぞかせる。欧州ツアー12勝、米ツアー3勝の実力ながら、メジャー大会はいまだ未勝利。「この2年出られなかったぶん、今週は楽しみたい」。酸いも甘いも知り尽くしたイングランドのだて男が、今週は大仕事をやってのけるかもしれない。(文・高桑均)
上がり2ホールをトリプルボギー、ボギーとして4つスコアを落としたイアン・ポールター(イングランド)。16ホールを終えて首位のダスティン・ジョンソン(米国)に1打差と迫ったが、一気に貯金をはき出した。単独2位の座が一転、トップと5打差のトータル1オーバー・4位タイ。短気な男として知られてきたポールターだけに、さぞ怒り心頭で上がってくるかと思いきや、意外な言葉が口をついた。
【写真】激戦の全米オープン 2日目の戦いを特選フォトでプレーバック
「全米オープンだよ。1オーバーで4位タイ。まだ争いの中にいるし、とてもハッピーだ」
はじめて本大会に出場したのは2004年。会場は今回と同じシネコック・ヒルズGCだ。「はじめての全米オープンで楽しみにしていたのに、予選落ちして、金曜の夜に帰ることになった。このコースが大嫌いだった」。ここまではポールターらしい言いぐさだったが、続く言葉が大人の対応だった。「今年はいい感じでここに入ってくることができた。この2年間は家で見るしかなかったから、なおさらだね」。
そう思えるのも、今年の調子の良さあってこそ。12年11月の「WGC-HSBCチャンピオンズ」で勝利を挙げて以来、欧米両ツアーともに優勝から遠ざかった。本大会も16、17年と出場すらできなかった。それが今季は、「マスターズ」前週の「ヒューストンオープン」で6季ぶりの勝利を挙げ、マスターズにも滑り込みで出場。42歳になって復活を遂げ、「大嫌い」な場所に乗り込んできた。
「今週のコースのセットアップも好きだし、ゴルフの調子もいい。今ではここが大好きだよ」と、自信をのぞかせる。欧州ツアー12勝、米ツアー3勝の実力ながら、メジャー大会はいまだ未勝利。「この2年出られなかったぶん、今週は楽しみたい」。酸いも甘いも知り尽くしたイングランドのだて男が、今週は大仕事をやってのけるかもしれない。(文・高桑均)