過去に2度も勝利していながら、今大会の舞台であるTPCリバーハイランズは「僕に向いていないから嫌いだ」と言って、一歩引いて構えていたワトソン。過去の優勝者として「大会に恩返しがしたい一心で、この大会に出ることにした」。いざ、試合会場に来たら、親しみのある人やモノと再会できて「第2のホーム(故郷)に帰ってきた気がした」。
「プロゴルファーである前に一人の人間でありたい」というワトソンは、養子縁組で長男と長女を家族に迎え、幸せな我が家を作ることを何より大切にしてきた。そして、「マスターズ」を12年と14年に制し、今年2月の「ジェネシス・オープン」では大会3勝目を挙げ、今週はトラベラーズ選手権で3勝目。ゴーイング・マイ・ウェイだからこそ、家庭にも戦う場所にも「ホーム」と感じることができる心地良い環境を整え、メンタル面を整えてから戦うからこそ、いいゴルフができる。ワトソンは、そんな勝ち方を披露してくれた。
またしても惜敗したケーシーが、それでも気丈に敗戦の弁を語り、ワトソンを讃えていた姿が印象的だった。
「今日のバッバの63は素晴らしい。彼は勝者にふさわしい」
心地よい余韻が残ったサンデーアフタヌーンだった。
文・舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)
「プロゴルファーである前に一人の人間でありたい」というワトソンは、養子縁組で長男と長女を家族に迎え、幸せな我が家を作ることを何より大切にしてきた。そして、「マスターズ」を12年と14年に制し、今年2月の「ジェネシス・オープン」では大会3勝目を挙げ、今週はトラベラーズ選手権で3勝目。ゴーイング・マイ・ウェイだからこそ、家庭にも戦う場所にも「ホーム」と感じることができる心地良い環境を整え、メンタル面を整えてから戦うからこそ、いいゴルフができる。ワトソンは、そんな勝ち方を披露してくれた。
またしても惜敗したケーシーが、それでも気丈に敗戦の弁を語り、ワトソンを讃えていた姿が印象的だった。
「今日のバッバの63は素晴らしい。彼は勝者にふさわしい」
心地よい余韻が残ったサンデーアフタヌーンだった。
文・舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)