今週のPGAツアーはフェデックスカップ・フォールの第2戦「サンダーソン・ファームズ選手権」がミシシッピ州ジャクソンで3日に開幕する。同大会の賞金総額は760万ドル(約11億1700万円)で、これは昨年の820万ドル(約12億540万円)より60万ドルも減額。それにともない優勝賞金も137万6000ドル(約2億2272万円)から136万8000万ドル(約2億1096万円)と約1176万円も少なくなっている。
このフェデックスカップ・フォールの賞金減額の流れは、なにも今大会に限ったことではない。実は開幕戦だった「プロコア選手権」(カリフォルニア州ナパバレー)も賞金総額840万ドル(約12億3400万円)から600万ドル(約8億8200万円)に大幅減額されていた。実に、11月の最終戦「RSMクラシック」まで8大会中5大会で減額になっている。
その中で日本開催の「ZOZOチャンピオンシップ」は、昨年同様に850万ドル(約12億4950万円)を維持している。昨年は7大会の開催だったが、今年は8大会とフェデックスカップ・フォールの試合数自体は増えている。
このいわば“秋の陣”は来季のシード権を確保しようとする選手がしのぎを削り、また高額賞金のシグネチャー・イベントへの出場資格を得ることを目標にする選手が主として戦っている。シグネチャー・イベントの賞金総額は2000万ドル(約29億4000万円)で優勝賞金が400万ドル(5億8800万円)ということを考えても、PGAツアーはますます大会感の“格差”が広がっている。(文・武川玲子=米国在住)