<アーノルド・パーマー招待 初日◇2日◇アーノルド・パーマーズ ベイヒルC&L(米フロリダ州)◇7466ヤード・パー72>
初日を1アンダーの35位で終えた松山英樹だったが、2日目はコースに吹き込んだ強風に翻弄(ほんろう)される一日になった。3バーディ・5ボギー・2ダブルボギーの「78」という結果に、ラウンド後は「何をしゃべればいいのか分からない」というほどだった。
開幕前日のプロアマを棄権する原因になった首痛も心配され、朝の練習場でもそこを気にするそぶりも見られたが、「プレーに影響が出るほどではなかった」とスコアを落とす要因としては否定した。10番からのインスタートで、12番パー5では2オンに成功しバーディが先行したが、そこからボギー、バーディ、ボギーと出入りの激しい4ホールを過ごした。強いフォローの18番パー4では、セカンドがわずかにグリーンをオーバーしラフへ。さらに下りの難しいアプローチを寄せきれずにボギーを叩き、前半1つスコアを落とした。
それでも予選通過圏内で後半に入ったが、さらに強風が猛威をふるった中盤を過ぎるとクラブから手を離すことも目立ちショットが乱れ始める。3番パー4ではティショットを左の池に入れてボギー。5番パー4ではドライバーショットが今度は右に出てOBとなり、ダブルボギーを叩いた。6番で1つ戻したものの、8番パー4ではアゲンストの風の中、左のセミラフから打ったピンまで152ヤードの2打目がグリーン手前の池に消え2つ目のダブルボギーになってしまう。最終9番もティショットを右に曲げてのボギーで苦しかった一日を締めくくった。
それでも「(風は吹いたが)グリーンのコンディションも軟らかくなってスピードも落ちていた。伸ばしている人は伸ばしている。そのプレーができなかった」とサバサバと振り返る。プレーについては「ショットもアプローチもパターもすべて迷っている感じ。それがうまくクリアになっていけばいいなと思う」と話した。問題点などについても「見えていたらもう結果に出ていると思う」と、これからしっかりと探っていくことになる。
2人がホールアウトできずサスペンデッドになった2日目だが、松山はトータル5オーバー・暫定91位タイに終わり、2週前の「ジェネシス招待」に続いて決勝ラウンド進出を逃すことが確実な状況に。2016年6月の「ザ・メモリアルトーナメント」、「全米オープン」以来、6年9カ月ぶりの2大会連続予選落ちとなる。「ちょっといいところもあったけど、それがなかなか続けてできないってところがもどかしい。結果が結果なので、早く予選くらいは通れるようになりたいと思う」。首痛の悪化こそ防いでいるが、ラウンド後は練習もせず自宅へと引きあげた。