<ソニー・オープン・イン・ハワイ 事前情報◇7日◇ワイアラエCC(米ハワイ州)◇7044ヤード・パー70>
昨年、国内メジャー大会の「日本プロ」を制した23歳の杉浦悠太は、2025年シーズンのスタートをハワイで切ることになる。3日に現地入りし、そこから調整。「風は慣れました。あとは芝ですね」と、ひとつひとつ課題をつぶしている。
日本開催の米国男子ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」には昨年、初出場を果たして6位の好成績をおさめた。そして今回はいよいよ初めて米国でのPGAツアーを経験することになる。「楽しみなのは変わらない。ラウンドしてても、調子が良くなってきている。すごく楽しみです」。ワクワクを抑えることができない。
1週間ほど前から試したという新たなアイアンも携え、コースに出ることになる。警戒ポイントとして「フェアウェイ横のラフ」を挙げる。「ボールが沈んだり浮いたりして、どうなるかがまだ分かりきってない」。そんな状況のなかで、「いい感触で打てています」という新たな相棒は頼りになりそうだ。
先週は松山英樹が、同じハワイで行われたシーズン開幕戦を制した。PGAツアー記録となる“トータル35アンダー”での勝利だったが、杉浦もスマートフォンで動画観戦し「ハンパないですね」と目を丸くした。そんな先輩の姿も刺激に、今週目指すのは、ずばり「優勝」だ。
23年の日本ツアー「ダンロップフェニックス」で史上7人目となるアマチュア優勝を果たし、即プロ転向。本格参戦1年目となった昨年にメジャー制覇と、着実に階段を昇っている。今年は「賞金王を目指して頑張ります」と、国内男子の頂点へと突き進んでいく。
「ZOZOに初めて出た時も(雰囲気が)違いましたけど、日本なので周りはほとんど日本人でした。でも今週はやっぱり海外だな、っていう感じがします」。この新たな経験も、さらなる飛躍のための栄養分になりそうだ。