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松山英樹は朝スタートの2日目がカギ ローリー・マキロイ盤石のワケ【タケ小山の目】
海外メジャー第3戦「全米オープン」は初日が終了した。大会を中継するBS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)で解説を務めたタケ小山に第1ラウンドを振り返ってもらった。
配信日時: 2024年6月14日 09時06分
■マキロイ&シェフラーの戦い
「松山選手も上位には入ってくると思いますが、この日の5アンダーというのは、ほかの選手にとってはとんでもないハンデです」と語るのがローリー・マキロイ(北アイルランド)の飛び出しだ。5アンダーで首位に立ったマキロイは、昨年まで5年連続で本大会トップ10入り。その昨年は2位にも入り、世界一過酷な大会の戦い方を知っている。そのマキロイが飛び出したとあれば、追いつくのは難しいと小山氏は見る。
マキロイはホールアウト後に「子どもの頃プレーしていたリンクスのようなコースだ」とこの舞台を歓迎。ボギーフリーの5バーディと圧巻の内容だった。完ぺきなゴルフは、10年ぶりのメジャー制覇に向けて大きなアドバンテージに違いない。
「リンクスコースに慣れている欧州やオーストラリアの選手は、グリーンの外から転がすというのがうまい。ほかの選手は練習ラウンドでは試すけど、本番ではなかなかできないのが現実。(ザンダー・)シャウフェレもやっていましたけど、あんまり寄っていませんでした」と分析。なおさらマキロイの快進撃が進んでもおかしくない。「ここで勝てば、マキロイの新時代が来るのではないでしょうか」と、メジャー5勝目の可能性は高いと見る。
さらに気になるのは世界ランキング1位、スコッティ・シェフラー(米国)の存在だ。初日は順位で見れば34位だが、1オーバーは決して出遅れではない。ここからのサバイバルを思えば、十分に射程圏内だ。
「珍しく右に左に曲げていましたけど、最低限耐えていましたね。あとは、運もすごくありました。ネイティブエリアに行ってもグリーンが狙えるライにあった。大叩きしている人はそういう運がなかった。ここからシェフラーも上がってきます」。この日のシェフラーはフェアウェイヒットがわずか6ホール。名物のネイティブエリア(砂地にワイヤーグラス)から打つシーンが目立ったが、幸運にも前方に打てる場所に止まっていた。
「あれだけ暴れて1オーバー。それが世界の上位陣の力です。でも、結局はフェアウェイにいないと勝負にならないコース。最後は修正もしていましたし、ここから上がってくるでしょうね」。全米プロでは騒動に巻き込まれ優勝を逃したが、今季はすでに「マスターズ」を含む5勝と無双状態。イーブンパーにつける世界ランキング2位、「全米プロ」覇者のシャウフェレ、同3位のマキロイが同組の予選ラウンド。2日目も展開されるビッグ3の激突は見物だ。
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