PGAツアー通算6勝。ツアーでも1、2を争うナイスガイとして知られるトニー・フィナウ(米国)が、2人から数百万ドルの返金を求められる訴訟に直面していることが分かった。
訴訟を起こしたのはフィナウが育った地元ユタ州のビジネスマンで、モリナイ・ホラ氏とデービッド・ハンター氏。ホラ氏はフィナウ一家と家族ぐるみの付き合いで友人だという。
ホラ氏は2020年、ハンター氏は21年とそれぞれ別に提訴。「06年から09年の間、経済的な支援が必要だったフィナウ一家に計110万ドル(約1億6000万円)を貸し付けた」と主張。またフィナウがツアーで獲得した賞金の20%の受け取りを求めていると、地元紙のザ・デザートニュースが伝えた。
フィナウは、07年にプロ転向。14−15年シーズンからPGAツアーを戦い、16年の「プエルトリコ・オープン」でツアー初優勝を挙げた。ここまで獲得した生涯獲得賞金は3771万7963ドル(約54億6900万円)で現在ツア―27位につけている。獲得賞金の20%を支払うとなれば、750万ドル(約10億円)を超えることになる。
なおこの訴訟についてフィナウの代理人からはコメントを得られなかったとザ・デザートニュースは伝えている。(文・武川玲子=米国在住)