悪天候の影響で54ホール大会に短縮された米国男子ツアー「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」が終わり、選手らは現地時間8日(木)から開催される「WMフェニックスオープン」に出場するため予定通りアリゾナ州フェニックスへと向かったはずだった。
だが、昨季米ツアー年間王者で現在世界ランキング4位のビクトル・ホブラン(ノルウェー)が5日(月)の朝に大会出場を取りやめた。そのわずか1時間後に同5位のザンダー・シャウフェレ(米国)も欠場。ホブランの枠にはビクトル・ペレズ(フランス)、シャウフェレの枠にはアレクサンダー・ビョーク(スウェーデン)が代わって出場することになった。
そのためウエイティングでは、ロバート・マッキンタイア(スコットランド)が1番目、日本の久常涼は2番目となった。久常は5日に開催されたマンデートーナメント(予選会)に大西海斗とともに参戦したが、久常が1オーバー・56位タイ、大西が2アンダー・25位タイと二人とも出場権は得られなかった。
毎年1週間で60万人のギャラリーが来場する同大会。昨年は高額賞金の格上げ大会だったが、今年は通常大会となり、逆に前週のAT&Tペブルビーチ・プロアマ、次週の「ジェネシス招待」が“シグネチャー・イベント”(格上げ大会)となった。
ホブランは欠場の理由を明らかにしていない。AT&Tペブルビーチ・プロアマを3日間トータル3アンダー・58位タイで終えると「スイングの感触がよくない」と周辺に漏らしていたようだ。「1週間のオフでフロリダに戻り調整をしてジェネシス招待に臨みたい」と話していたという。
今大会には、世界ランキング1位で大会3連覇を目指すスコッティ・シェフラー(米国)、同6位のウィンダム・クラーク(米国)、同8位のマックス・ホーマ(米国)、同9位のマシュー・フィッツパトリック(イングランド)、同10位のブライアン・ハーマン(米国)とトップ10の5選手が出場する。(文・武川玲子=米国在住)