<バルスパー選手権 初日◇20日◇イニスブルックリゾート&GC コパーヘッドC(フロリダ州)◇7352ヤード・パー71>
苦戦が続く大西魁斗に明るいが見えた。順延となった第1ラウンドで5バーディ・4ボギーの「70」をマークし、暫定ながら、1アンダーの23位タイ。まずまずのスタートを切った。
前半は2バーディ・2ボギーのイーブン。後半は3バーディ・2ボギーでまとめ、アンダーパーでホールアウトした。この日のプレーを支えたのは、間違いなくパッティングだった。
大西は今季、開幕から5戦連続で予選落ち。本格参戦1年目とはいえ、ツアーの壁は厚い。浮上のきっかけとするべく大西が手にしたのは、長尺パターだった。
「ミドルからロングの距離がかなり入ってくれた。まだ本当に(長尺が)いいのかは分からないですが、きょうはいつもよりパターが良かった」と手応えを得ている。この日のSGパッティング(パット貢献度)では、全体16位の『2.070』。数字にもその成果が表れた。
さらに「今週はボールの種類も変えました。きょうのような風が強い日のタテ距離では、(今回のボールが)合っている気がする」と、試行錯誤を重ねている。右に池が広がる16番パー4では「怖がらずに攻められました。計画通りとは言えないですけど、ある程度想像したようなゴルフができたと思います」と合格点をつけた。
翌朝の天候も不安視されるが、「雨も風も吹くと思う。どうなるか分かりませんが、ベストを尽くして頑張ります」と目前の一打に集中する構えだ。今季初の予選通過を決めて、反転攻勢への足がかりとしたい。
今大会は『U-NEXT』がライブ配信している。