日程
男子:2024年8月1日(木)~4日(日)、女子:2024年8月7日(水)~10日(土)
会場
ル・ゴルフ・ナショナル(Le Golf National)
フランス・パリ郊外のサン・カンタン・アン・イブリーヌに位置し(オリンピック村から約4キロ)、1990年にオープン。オリンピックの舞台となるアルバトロスコースは、欧州最古のオープン競技であるフランスオープンの会場となっているほか、2018年にはライダーカップの舞台ともなった。リンクス風でありながら、起伏のあるフェアウェイに対して狙いどころを定めなければいけない、近代的なコースだ。特に、ウォーターハザードに囲まれた最終4ホールでドラマが起きやすい。7331ヤード、パー 72。
ほかにアイグル(Aigel)コース(パー71)、上達用として9ホールのオワズレット(Oiselet)コース(パー32)がそれぞれ用意されている.。
フォーマット
男女ともに60人による4日間のストローク戦。予選落ちはない。
出場資格
男女ともに公式の世界ゴルフランキングを利用し、IGF(国際ゴルフ連盟)がオリンピックゴルフランキングを作成する。
具体的には世界ランキング上位15人の選手が自動的に出場資格を獲得。ただし、同じ国・地域(※)からは4人までの制限がある。トップ15以降の選手は世界ランキングに基づいて資格が与えられ、トップ15に2人以上のプレーヤーがいない国からは、最大2人のプレーヤーが資格を得ることができる。
※例えば北アイルランドのローリー・マキロイは英国代表、アイルランド代表での出場資格を持っていたが、東京五輪でアイルランド代表を選択した
“アイルランド代表”として出場 ローリー・マキロイが開幕前日に五輪会場へ登場
出場選手決定日
男子は2024年6月17日時点、女子は6月24日時点のオリンピックゴルフランキングで決定。
2016年大会
2016年のリオオリンピックで1904年のセントルイスオリンピック以来、112年ぶりにゴルフ競技が復活。男子はジャスティン・ローズ(イングランド)、女子はインビー・パーク(韓国)がそれぞれ優勝を飾った。
※2016年リオオリンピック男子大会トップページ
https://www.alba.co.jp/tour/category/pga/tournament/91265/
※2016年リオオリンピック女子大会トップページ
https://www.alba.co.jp/tour/category/lpga/tournament/91403/
2021年大会
続く東京オリンピックはコロナの影響により2021年に延期され、7月29日から霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県)で開催。男子はザンダー・シャウフェレ(米国)、女子はネリー・コルダ(米国)がそれぞれ優勝を飾った。
※2021年東京オリンピック男子大会トップページ
https://www.alba.co.jp/tour/category/pga/tournament/95718/
※2021年東京オリンピック女子大会トップページ
https://www.alba.co.jp/tour/category/lpga/tournament/95033/
1900年の第1回大会
第1回の開催は1900年パリ大会。国際ゴルフ連盟(IGF)のオリンピックページによると男子は36ホールストロークプレーで行われ、Chales SANDS(米国)が82・85の167で金メダルを獲得。異質なのは女子で、パリ大会で女子が出場できる種目として開催されたのがテニスとゴルフのみだった。9ホールのストロークプレーとして行われ、47で回ったMargaret ABBOTT(米国)が優勝。シカゴGCでゴルフを覚えたABOTTは、絵画を勉強するために母親と一緒にパリに滞在し、それでオリンピックに出場することになったという。
1900年パリ大会 男女メダル獲得者
●男子
金メダル:Charles SANDS(米国)
銀メダル:Walter RUTHERFORD(イギリス)
銅メダル:David ROBERTSON(イギリス)
●女子
金メダル:Margaret ABBOTT(米国)
銀メダル:Pauline WHITTIER(米国)
銅メダル:David PRATT(米国)
なお、男子の部に出場して12位タイだったAlbert LAMBERTは、セントルイスで製薬会社を経営し、口腔洗浄液「リステリン」の開発者でもあった。
1904年の第2回大会
1904年のセントルイス大会は世界博覧会と一緒に開催され、ゴルフ競技はAlbert LAMBERTの義父が経営するGlen Echo GCが舞台となった。9月17日の団体戦(36ホール)、19~24日の個人戦(36ホールのストロークプレー+上位32名によるマッチプレー)が行われたが、窮地に陥ったのは団体戦。当初は1チーム10名の6チームがエントリーしていたが、現れたのは2チームのみ。急きょ、現地に集まっていた10名を集めて3チームによる団体戦を行ったという。
1904年セントルイス大会 男子メダル獲得者
金メダル:Greg LYON(米国)
銀メダル:Henri Chandler EGAN(米国)
銅メダル:Burt P.MCKINNIE(米国)、Francis NEWTON(米国)
なお、第2回大会以降はオリンピック競技からゴルフは外れ、2016年のリオオリンピックで112年ぶりに復活した。