米コロラド州デンバー郊外のチェリーヒルズCCで開催されている「全米アマチュアゴルフ選手権」に、ブライソン・デシャンボー(米国)が突然姿を現した。
現在は「LIVゴルフ」でプレーするデシャンボーは、2015年大会のチャンピオンで、20年にはウィングド・フットGCでの「全米オープン」も制した。Tシャツにショートパンツとカジュアルな格好で現れると、サプライズ登場に会場は大騒ぎ。準々決勝を観戦し、その後1番ティに上がると、パーシモン製のドライバーでティショットを数発披露した。
今年の舞台、チェリーヒルズCCは1960年に故アーノルド・パーマーが全米オープンを制したコース。最終日に「65」をマークし7打差からの逆転勝利を果たした。その最終ラウンドでは、打ちおろしの346ヤードだった1番パー4で、パーマーはワンオンに成功。2パットでバーディ発進として勢いに乗ったのだが、当時30歳だったパーマーのティショットはゴルフ界を驚かせた一打となった。
これを記念して、会場では当時パーマーが使用していたパーシモンドライバーのレプリカが準備され、出場選手たちがショットを打つイベントが開催されていた。デシャンボーもそのドライバーを手にしてワンオンに挑戦。1打目は右の林に打ち込んだが、2打目はグリーンに着地し、わずかに右ラフにこぼれたが大喜びだった。大会を主催するUSGA(全米ゴルフ協会)はデシャンボーのショットを『X』(旧ツイッター)で紹介している。(文・武川玲子=米国在住)