PGAツアーは現地時間2日、2024年9月に開催される米国と世界選抜が戦う「プレジデンツカップ」の米チームキャプテンにジム・フューリク(米国・52歳)の選出を発表した。世界選抜チームのキャプテンはマイク・ウィアー(カナダ)で、カナダ、モントリオールのロイヤル・モントリオールGCが舞台となる。
「プレジデンツカップはここ数十年にわたり、世界中でゴルフの発展に大きな役割を果たしてきた。これまでのキャプテンが築いてきた米国チームの勢いをさらに伸ばしていきたい。またたくさんのレジェンドがこれまでキャプテンを務めてきた。自分がそのチームに加われることを大変光栄に思う」とフューリクはコメントを発表した。
フューリクは7度プレジデンツカップに出場、さらに2017年大会など2度のアシスタント・キャプテンも務めた。
「LIVゴルフ」が昨年から始まったことでフィル・ミケルソン(米国)らがPGAツアーから離脱。プレジデンツカップのキャプテン選出、また出場選手への影響は否めない。昨年はデービス・ラブIIIがキャプテンを務め、19年大会ではタイガー・ウッズ率いる米国チームがアーニー・エルス(南アフリカ)がキャプテンを務めた世界選抜と対戦し、米国チームが勝利した。
2年に一度、米国対欧州チームが対戦する「ライダーカップ」はゴルフ界でも最も人気のある大会の一つ。そのライダーカップに出場できない米、欧州チーム以外の選手で組んだのが世界選抜。1994年、米国チーム対世界選抜チームが米バージニア州、ワシントンDC郊外のロバート・トレント・ジョーンズGCに集結し第一回が開催された。過去14回開催され、世界選抜チームが勝利したのは98年の1度だけ。オーストラリアのロイヤル・メルボルンGCで行われた大会で、キャプテンはピーター・トンプソン(オーストラリア)が務め、丸山茂樹が5勝を挙げるなどしジャック・ニクラス(米国)が率いた米国チームを下した。(文・武川玲子=米国在住)