タイガー・ウッズ(米国)は19日、「足首の骨の固定手術を受けた」と自身のSNSで発表した。
手術はニューヨーク・シティのHSSスポーツメディシン研究所で行われ、マーチン・オマリー医師が執刀。成功したとした。
タイガーは2週間前の今季メジャー初戦「マスターズ」に出場し、予選通過を果たした。だが、3日目は気温が大きく下がり冷たい雨の中でプレーすることになり、悪天候で順延となったなか、右足を引きずりながらコースを去った。そして第3ラウンドを11ホール残していた最終日の早朝、「足底筋膜炎が悪化した」として棄権した。
2021年2月、カリフォルニア州ロサンゼルス郊外で自動車事故を起こし、右足を大きく負傷。一時は競技復帰も危ぶまれたが、昨年4月のマスターズで奇跡の復帰を遂げた。今年2月には自身がホストを務める「ジェネシス招待」に出場し、マスターズで今季2試合目を迎えていた。
昨年はメジャー3大会に出場したが、5月の「全米プロゴルフ選手権」では同じく悪天候に見舞われた3日目を終えた後、大会から棄権。友人のジェイソン・デイ(オーストラリア)は当時の状態について「右足に入っているネジが皮膚を突き破っていた」と明かしている。
「タイガーはすでにフロリダ州ジュピターの自宅に戻り静養中で、まもなくリハビリを開始する」とエージェントを務めるマーク・スタインバーク氏がAP通信の取材に応えた。今年は4大メジャーすべてに出場を目標に掲げているが、復帰に関しては現在未定としている。
次のメジャーは5月18日にニューヨーク州ロチェスターで開幕する全米プロゴルフ選手権。6月15日には「全米オープン」、7月20日には「全英オープン」が開催される。(文・武川玲子=米国在住)