今年の「全米オープン」を制したブライソン・デシャンボー(米国)がトランプ前大統領とのラウンドを自身のYouTubeで公開した。
6月に行われた米国大統領選に向けてのTV討論会で、バイデン大統領とトランプ前大統領は討論の中でゴルフにも言及。トランプ前大統領はバイデン大統領のハンディキャップを“ウソ”だと指摘し、言い合いになる場面もあった。バイデン大統領は21日、大統領選挙戦からの撤退を表明している。
その後、デシャンボーは両陣営に自身のユーチューブへの参加を打診。トランプ前大統領はこれを快諾し、ラウンドをともにすることになった。デシャンボーは公開に先駆けて「これは政治的な意図はない」とコメントを発信していた。
そして当日、20人ものシークレットサービスが見守る中でのラウンド。トランプ前大統領がナイスショットをすると、「こんな球はバイデンには打てないだろう」とその場にいない“ライバル”を罵るシーンもあった。
実際にプレーした日にちは定かでないが、右耳に傷がないことからどうやらトランプ前大統領が7月13日、ペンシルベニア州で選挙集会中に銃撃を受ける前で、コースはニュージャージー州のトランプナショナル・ベドミンスターとみられる。
ほとんどのパー4で1オンが可能。パー5はショートアイアンでセカンドが打てるとあって、ふたりは“50切り”に挑戦した。結果は5イーグル・12バーディで残念ながら1打及ばなかった。デシャンボーは事前にバーディ1つにつき1万ドル(約155万円)、イーグルは2万ドル(約310万円)をチャリティー基金に贈ると話しており、トータル22万ドル(約3410万円)を寄付した。
この動画が公開された7月23日からすでに570万人以上が視聴している。デシャンボーのチャンネル登録者数は86万人だったが、「7月末までに100万人を達成できれば、ラッキーな視聴者5人に1000ドルが当たる」とも発表。7月24日現在、すでに目標の100万人を突破している。(文・武川玲子=米国在住)