東京五輪の金メダリスト、ザンダー・シャウフェレ(米国)が出身地のカリフォルニア州サンディエゴのパドレスの始球式に登場した。
6日、ホームのペトコ・パークで行われた対シアトル・マリナーズ戦、まだ日没前の明るいスタジアムに大観衆が集まる中、『SCHAUFFELE』と書かれた背番号“10” のパドレスのユニフォームに身を包んだザンダーが登場すると大歓声に沸いた。
アナウンスに何度も右手を振って応えると、笑顔で軽くピッチ。ノーバウンドのボールをしっかり受け取ったのはパドレスのダルビッシュ有! 二人はグランドで駆け寄りしっかりと握手。ダルビッシュ選手がなにやらしゃべりかけているのか、ザンダーが何度もうなずく姿が映し出された。
29歳のザンダーはサンディエゴ出身。カリフォルニア州立ロングビーチ校からサンディエゴ大へと編入し、オールアメリカンで活躍した。
父のステファンさんはフランスとドイツのハーフ、母のピンイさんは日本で育った台湾人。さらにマヤ夫人のお母さんは沖縄出身と親日家で、ダルビッシュにボールをキャッチされて大喜びだったのかもしれない。
「大好きなチームで始球式ができるなんて、なんて気分だ!」とザンダーはツイッターにダルビッシュとの2ショットの写真をアップした。またMLBのHPには映像も公開されている。
残念ながらその日パドレスは1−4でマリナーズに敗戦、それでもザンダーにとってはハッピーな一戦だったに違いない。(文・武川玲子=米国在住)