<ザ・プレーヤーズ選手権 事前情報◇12日◇TPCソーグラス ザ・プレイヤーズ・スタジアムC(フロリダ州)◇7275ヤード・パー72>
米国男子ツアーは、14日(木)から4日間「ザ・プレーヤーズ選手権」が開催される。この大会は米ツアーの旗艦(フラッグシップ)大会であり、「マスターズ」、「全米プロ」、「全米オープン」、「全英オープン」に次ぐ“第5のメジャー”と呼ばれている。そんなビッグトーナメントを楽しむ前に、知って得する豆知識をおさらいしよう。
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①ツアープロNO.1決定戦、賞金額もケタ違い
そもそもこの大会は他のメジャーとは違い招待制ではなく、出場できるのはポイントランキングをはじめとした資格を満たす144人のみ(アマチュアに出場資格はなし)。真の実力者たちによって白熱の試合展開が生み出される。「ツアープロNO.1決定戦」と呼ぶにふさわしい大一番だ。
そして、賞金がケタ違いだ。総額はツアー最高額の2500万ドル(約36億7000万円)。優勝者には賞金450万ドル(約6億6000万円)が与えられる。フェデックスカップポイントはメジャーと同様の750ポイントが加算される。
さらに、優勝者には5年間のシード権が与えられる。これらの“好待遇”がこの大会の価値をさらに高めている。
②優勝者はマスターズで勝てない⁉
この大会には、ある“ジンクス”がある。それは、「ザ・プレーヤーズ選手権で優勝した選手は、その年のマスターズで優勝できない」というもの。
1974年に第1回大会が行われて以来、2006年までマスターズの2週間前の3月下旬に開催されていた。マスターズの前哨戦としての性格もあり、ツアートップ選手が集うこの大会での優勝者は当然、マスターズの優勝最有力候補と目される。だが、どういうわけか今大会と2週後のマスターズ両方を制する選手は現れなかった。
01年のタイガー・ウッズ(米国)が初めてそのジンクスを破ったが、やはりそれ以後も両大会を同一年に制した選手はいない。
③注目ホールは“アイランドグリーン”の17番パー3
開催コースのTPCソーグラス・スタジアムコースは、名匠ピート・ダイが設計。このコースの名物ホールと言えば、17番パー3だ。
140ヤード程度と距離こそ長くないが、池の中にぽつんと浮かぶ「アイランドグリーン」をとらえなければならないため、ティショットを失敗して池に入れる選手が多い難ホールとして有名である。
毎年ドラマを生んできた17番に例年、4日間で約40個以上のボールが池に消える。今年もこの名物ホールから目が離せない。