PGAツアー
米国男子
ファーマーズ・インシュランス・オープン
「本当に大きかった」 蝉川泰果は“圧巻”2イーグル奪取で薄氷の予選通過
西海岸屈指の名コースで行われている米国男子ツアーは2日目に突入。日本勢は4人が出場している。
配信日時:配信日時: 2023年1月27日 08時00分
Round 2 | ||
---|---|---|
順位 | Sc | PLAYER |
1 | -12 | サム・ライダー |
2 | -9 | ブレンダン・スティール |
3 | -7 | タノ・ゴヤ |
4 | -6 | サヒス・ティーガラ |
4 | -6 | ビンセント・ノーマン |
4 | -6 | マックス・ホーマ |
4 | -6 | テーラー・モンゴメリ |
4 | -6 | ブレント・グラント |
4 | -6 | サム・スティーブンス |
10 | -5 | ジェイソン・デイ |
<ファーマーズ・インシュランス・オープン 2日目◇26日◇トリーパインズGC (米カリフォルニア州)◇サウスC 7765ヤード・パー72、ノースC 7258ヤード・パー72>
初日に2オーバー・128位タイと大きく出遅れていた蝉川泰果が、意地を見せた。「きのうを考えると(予選通過は)無理かな、と思ってました」と少しばかりの不安を抱えたなか、ノースコースを回った2日目は2イーグル・2ボギーの「70」でプレー。トータルイーブンに戻し、カットラインの54位タイで決勝ラウンド進出を決めた。
スタートの10番パー5。残り16ヤードのアプローチでいきなりチップインイーグルを奪った。それでも「経験したことないくらいの風だったけど、出だしからイーグルがきた。きょうはもう少し行けそうな気がしたんだけど…」と流れに乗りきれず、ガマンを重ねながらも、後半4番までに2つのボギーを叩いた。
諦めはしなかった。「後半残り5ホールでなんとか2つ獲りたい」と思ったところでチャンスは訪れた。5番パー5で残り200ヤードから左風にのせて2オンに成功すると、ショートサイドの横3メートルにつけて、2つ目のイーグル奪取。「本当に大きかった」と、まさに値千金だった。
先週の「ザ・アメリカンエキスプレス」では予選3日目に「66」をマークしながらも、予選落ちを喫した。「アメックスではちょっと苦かったので…。よかったです」とまずはリベンジを果たした形だが、米国ツアー屈指の難コースを舞台にしている今大会は、まだまだ不安要素のほうが大きい。
“飛んで曲がらない”ドライバーを武器にしている蝉川だが、初日からショットに苦戦。「距離感というより引っかけたりダフったり…。初歩的な部分が全然ダメだった」と話した初日だが、2日目も「どこに行くか分からないし、レイアップするにもラフからラフに入れてしまう。その辺がうまく噛み合ってプレーしたいなと思うけど、なかなか戻ってこない」と感覚をつかみ切れなかった。
2日目は比較的スコアが出やすいノースコースともあって、初日に比べてフェアウェイキープ率は57.14%→64.29%、パーオン率は38.89%→66.67%に伸ばしたが、決勝ラウンドは初日にプレーしたサウスコースを回るだけに、ショットの調整は急務となりそうだ。
それでも、米ツアーで2度目の予選通過を果たした。あとは上を見るだけ。「ちょっとでも気を抜くとサウスは本当に難しい。思い切ってプレーすることと、ひとつでもボギーを少なく回りたい」と、残り2日間で攻略にかかる。
この記事のタグ
関連記事
ファーマーズ・インシュランス・オープン
ファーマーズ・インシュランス・オープンのニュース
- マックス・ホーマの逆転勝利 さらなる力になったもの【舩越園子コラム】
- “鬼門”トリー・パインズで過ごした4日間 小平智「大きな自信になった」
- 「夢のような3週間」蝉川泰果、米ツアー3連戦で得た収穫と課題
- 松山英樹は昨年6月以来のトップ10入り 課題は「飛距離をどう戻して、優勝争いまでもっていくか」
- M・ホーマが5打差逆転で今季2勝目 J・ラームの連勝は「2」でストップ 松山9位、小平53位、蝉川67位