21日から開幕する「PNC選手権」に9年連続出場を果たすゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)が、新たにガールフレンドができたことを明かし、「素晴らしいことだ。人生が変わったよ」と満面の笑みで語った。
11月に89歳を迎えたプレーヤーは、今も週4回のトレーニングに励むなど、健康を維持し続けていることを自慢にしている。今週のPNC選手権では16歳の孫、アレクサンダーとペアを組み参戦するが、話題の中心はニューヨーク出身のスーザン・ウォーターフォールさんとのエピソードだった。
「人生には“愛”が必要。みなそれを探し求めて生きている」と語るプレーヤー。2021年に64年間連れ添ったビビエンヌ夫人と死別して以来、周囲の友人たちがスーザンさんを紹介しようとしていた。ようやく数カ月前、プレーヤーがマイアミのシェルベイクラブの名誉メンバーになったことをきっかけに、2人は出会いを果たした。
「彼女に会ってすぐに素晴らしい女性だと思った。それで『アメリカ人のガールフレンドが欲しいんだ』と伝えたんだ。2日後、彼女から『あなたのアメリカ人ガールフレンドになりたい』と返事がきたんだよ」。詳細をメディアに伝えるその表情は、まるで何歳も若返ったようだった。
行動派のスーザンさんを「スーザン・ツナミ」とユーモアを交えて呼んでいるという。「こんなゴルフ好きな女性と出会うなんでミラクルだ。彼女はオペラも好き、読書も好き、食べることも好きで、まさに私の好きなこと全部を共有できる女性だ」と終始のろけっぱなしだった。
「89歳でガールフレンドができた。以前は90歳まで生きればいいと思っていたけど、今は100歳まで生きるぞ」と笑いっぱなしだった。
“南アフリカの黒豹”と呼ばれたプレーヤーは、四大メジャーを制したグランドスラマーであり、メジャー9勝を含む世界中で159勝を挙げている。現在も「マスターズ」ではジャック・ニクラウス、トム・ワトソン(ともに米国)とともに名誉スターターを務め、その元気な姿を披露している。(文・武川玲子=米国在住)