<ワールドワイド・テクノロジー選手権 初日◇2日◇エル・カルドナル at ディアマンテ(メキシコ)◇7452ヤード・パー72>
来季の米国男子ツアーシード権獲得を目指して「フェデックスカップ・フォールシリーズ」を戦っている小平智。現在フェデックスカップランキング154位で、目前に迫る準シード圏内の150位、さらにフルシード圏内の125位以内を目指し、「ワールドワイド・テクノロジー選手権」のウェイティング1番手として待機していた。
そんな小平に吉報が入ったのはスタート20分前のこと。トレバー・ウェルビロ(米国)が腰痛で棄権し、出場権が下りてきた。ただ「うれしいはうれしいです」と歯切れは悪い。「こういう(試合への)入り方は初めて。スタート直前だし、ちょっと戸惑った」。
前半11番でバーディを先行させたものの、12番でダブルボギーを喫した。「やっぱりインのほうが難しい。グリーンが難しいところでやられちゃう」と、万全の状態でスタートできなかった影響が大きかったようだ。
前半は出入りの激しい内容で1オーバーだったが、後半は2バーディ・ボギーなしできちんとまとめ、初日を1アンダー・暫定88位タイでフィニッシュした。「最初の立ち上がりからすると(1アンダーは)良かったけど…。立ち上がりが良くなかった」と、スタートダッシュに失敗したことが心残りだ。
「もうちょいいけそうな感じはします。しっかり準備はしていたけれど、やっぱりコースのチェックとかまだまだだったな、と。明日は気をつけて回りたい」。来季の主戦場を賭けた戦いに、2日目は万全の状態で挑む。