<ツアー選手権 事前情報◇27日◇イースト・レイクGC(米ジョージア州)◇7490ヤード・パー71>
先週のプレーオフ第2戦「BMW選手権」の2日目スタート前に腰痛のため棄権した松山英樹。年間王者がかかる大一番を前に、意気込みと体の状態について話した。
BMW選手権では初日に5アンダー・2位の好発進を決めたが、その翌日に棄権を決断。「風邪を引いてしまったので、その影響で腰だけではなく、背中も首も痛くなってしまった。やるべきではないと思った」と改めてその理由を説明した。
会場のイースト・レイクGCは今年、大幅な改修が行われた。「ティショットはアングル的に広くなっているところもある」とポジティブな面もあるが、グリーンに対しては警戒を強める。「グリーン(の芝)が変わったばかりなので、すごく硬い。ティショットをフェアウェイに置けないと、厳しい戦いになる」。年間王者を決めるにふさわしい、総合力が問われる激戦となりそうだ。
「パリ五輪」では銅メダルを獲得。「フェデックス・セントジュード選手権」で今季2勝目、BMW選手権では初日2位発進と好調だ。腰の状態については「少しずつ良くなっていますが、まだ50、60%ぐらい」と芳しくないものの、「今の(ゴルフの)状態だったら上位に行けるかな」と自信ものぞかせる。
「これが終わったら、年内はプレジデンツカップともう1試合なので。無理してでもやりたい。3打差なので、逆転したい気持ちはある。勝負ができる状態でティに立ちたいですね」
ポイントランキングは3位で最終戦に突入。ハンディキャップとして、1位のスコッティ・シェフラー(米国)と3打差の7アンダーからティオフを迎える。初の年間王者戴冠へ。まずは初日にシェフラーの背中をとらえたい。