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    金谷拓実が念願の賞金王→米ツアーへ 欧州“Vラッシュ”も【男子10大ニュース・後編】

    今季も数多くの話題が生まれたゴルフ界。その中から、編集部が女子の10大ニュースをピックアップしてシーズンを振り返る。今回は男子10大ニュースの後編。

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2024年12月31日 03時30分

    • PGA
    今季賞金王に輝いた金谷拓実
    今季賞金王に輝いた金谷拓実 (撮影:鈴木祥)
    • 今季の賞金王争いは21世紀末最多の6人となった
    • 2024年シーズンの賞金王に輝いた金谷拓実
    • 藤田寛之は「全米シニアオープン」で2位の成績を残した
    • 最終18番で今平周吾が叫んだ瞬間
    • 池田勇太は賞金シードを獲得することができなかった(撮影:スエイシナオヨシ)
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    今季も数多くの話題が生まれたゴルフ界。その中から、編集部が各ツアーの10大ニュースをピックアップしてシーズンを振り返る。今回は男子10大ニュースの後編。

    【写真】金谷拓実がPGAツアーメンバーの一員に!

    ■最終戦の最終日までもつれ込んだ賞金王争い


    昨年は最終戦の前戦である「カシオワールドオープン」で中島啓太が賞金王に決定。しかし、今年は最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の最終日を迎えるまで決着がつかない状況となった。

    賞金王争いに挑んだのは、1999年以降の記録ではツアー史上最多の6人。平田憲聖、金谷拓実、今平周吾、岩田寛、木下稜介、そして石川遼。優位だったのはランキング1位の平田憲聖だった。

    だが、ここで勝負強さを発揮したのは金谷だった。2日目から「65」「68」「67」をマークして単独3位フィニッシュ。17位に終わった金谷を逆転し、念願の賞金王タイトルを獲得した。

    今季の賞金王争いは21世紀末最多の6人となった

    今季の賞金王争いは21世紀末最多の6人となった (撮影:鈴木祥)

    ■金谷拓実が念願の賞金王 米ツアー出場権獲得と飛躍のシーズンに


    国内男子ツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」で早々とシーズン初優勝を挙げた金谷拓実。「ACNチャンピオンシップ」の勝利を含めてトップ10入り11回の成績を残し、念願の賞金王に輝いた。

    シーズン最終戦「日本ゴルフシリーズJTカップ」最終日の深夜便で米フロリダ州に飛び、米国男子ツアー予選会に挑戦。2次予選を4位で通過すると、最終予選会を3位で突破して来季の米ツアー出場権を獲得した。JGTO表彰式では『最優秀選手賞』『賞金ランキング賞』『メルセデス・ベンツトータルポイントランキング賞』など7冠を達成。不在となった本人の代わりに、母・美也子さんが7つのトロフィーを笑顔で受け取った。日本男子ゴルフ界の頂点に立ち、その直後に幼いころからの夢だった米ツアーの切符を獲得。金谷にとって大きなシーズンとなった。

    2024年シーズンの賞金王に輝いた金谷拓実

    2024年シーズンの賞金王に輝いた金谷拓実 (撮影:鈴木祥)

    ■藤田寛之が全米で躍動 来季米シニアツアー出場権も獲得


    今年の6月に開催された「全米シニアオープン」に出場した藤田寛之は、最終日に単独トップに立っていたが、悪天候のために月曜日に持ち越し。流れが変わり、プレーオフに突入したものの、メジャー初制覇にはわずかに届かず2位で終えた。

    PGAツアーチャンピオンズ(米国男子シニアツアー)のプレーオフシリーズでは、第2戦で3位に入ったことでポイントランキング51位から32位に浮上。同36位以内に与えられる来季の米シニアツアーの出場権を獲得した。

    以前は青木功、尾崎直道、井戸木鴻樹らがシード選手として戦った米シニアツアー。ベルンハルト・ランガー(ドイツ)、アーニー・エルス(南アフリカ)、ビジェイ・シン(フィジー)、パドレイグ・ハリントン(アイルランド)と歴代のメジャーチャンピオンがずらりと名を連ねる超豪華なツアーのメンバーとなった。

    藤田寛之は「全米シニアオープン」で2位の成績を残した

    藤田寛之は「全米シニアオープン」で2位の成績を残した (撮影:GettyImages)

    ■冷静沈着な今平周吾が吠えた 自身初のメジャーV


    10月の国内男子ツアー「日本オープン」で自身初のメジャーVを飾った今平周吾。同メジャーのコースセッティングはラフがおよそ25センチと深く長く、フェアウェイを外してしまうと簡単にスコアを崩してしまう難セッティングとなっていた。アンダーパーで回る選手が少ないなか、初日に4アンダー「66」をマーク。2日目、3日目とスコアを伸ばすことができなかったが、最終日を「68」で回り、優勝を飾った。

    最終日の18番では、冷静沈着な今平が闘志をむき出しにした。同ホールの2打目、230ヤードから放った3番ユーティリティのショットがピン前約20メートルに。ラインを慎重に読み、アドレス。放ったボールがカップに入ることを確信した今平は、右手を高く上げる。ボールがカップに吸い込まれると、「しゃー!」という雄たけびともに、さらに右手を高々と上げてガッツポーズを決めた。

    優勝会見で『あれほど大きな声を出したことはありますか?』と問われると、「ないですね(笑)」と照れ笑いを浮かべた。平常心を貫く今平のゴルフ人生における特別な瞬間の一つとなった。

    最終18番で今平周吾が叫んだ瞬間

    最終18番で今平周吾が叫んだ瞬間 (撮影:鈴木祥)

    ■谷口徹、小田孔明ら“大物”達の賞金シード喪失


    「カシオワールドオープン」の終了時点で来季のシード権が決定。本来は賞金ランキング65位までに付与されるシード権だが、義務試合数不足の選手を除き、ランキング69位までの選手がその権利を手にした。

    2日目終了時点では、谷口徹、小田孔明、池田勇太といったベテランたちが予選落ちとなり、賞金シードには届かなかった。7季連続でシードを獲得してきた時松隆光、同大会開催前はランキング68位にいた片岡大育らも69位以内に入ることができなかった。熱戦の末にビッグネームが来季の出場権を失い、その一方で新進気鋭の若手やベテランたちが来季の“職場”を確保することとなった。

    池田勇太は賞金シードを獲得することができなかった(撮影:スエイシナオヨシ)

    池田勇太は賞金シードを獲得することができなかった(撮影:スエイシナオヨシ)

    ◇後編では白熱の賞金王“”争いや、「日本オープン」の死闘など、国内ツアーを中心にお届けする。

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    1. PGA (米国男子)
      2025年1月9日 1月12日
      開催前
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