ゴルフでも“スポーツベッティング”(スポーツ賭博)が盛んな昨今。PGAツアーは27日、下部のコーン・フェリーツアーに参戦する2人の選手に、スポーツ賭博を行ったとして“出場停止処分”を発表した。PGAツアーでは公平さを守る“インティグリティ・プログラム”として選手にいかなるゴルフトーナメントでギャンブルを禁じている。
ツアーからX(旧ツイッター)で発表されたのはヴィンス・インディアと、ジェイク・スタイヤーノ(ともに米国)。ともに自身がプレーしていたトーナメントでのギャンブルはなかったとした。
出場停止期間については「インディアは23年9月18日〜24年3月17日までの6カ月間、スタイヤーノは9月11日〜12月10日までの3カ月間」と明記。さらに、「PGAツアーは処分についてのコメントは出さない」としている。
34歳のインディアはこれまでコーン・フェリーツアーで176大会に出場。2023年シーズンは22大会に出て11大会で予選落ち、2度の21位Tが最高位だった。また、26歳のスタイヤーノはこれまでにコーン・フェリーツアーに17大会に出場。今季は参戦した8大会中3度の予選通過、「BMWチャリティプロアマ」の19位Tが最高位だった。
『マンデーQ』などの米メディアによると、スタイヤーノは4回の賭博に参加。そのうち3度は2021年11月にラスベガスで行われた「ブライソン・デシャンボー vs ブルックス・ケプカ」のエキジビション・マッチ、21年のPGAツアー「WGC-フェデックス・セントジュード招待」でデシャンボーが特定のホールでバーディを獲るかのギャンブルだったという。
奇しくも国際サッカー連盟(FIFA)がニューカッスル・ユナイテッドのイタリア代表MF、サンドロ・トナーリ(イタリア)の賭博違反による10カ月出場停止処分を発表した翌日に、二人の出場停止処分を発表している。(文・武川玲子=米国在住)