<マスターズ 事前情報◇9日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7555ヤード・パー72>
開幕前日に行われた公式会見で、オーガスタ・ナショナルGCのフレッド・リドリー会長がLIVゴルフ勢のマスターズ出場について言及し、「出場枠は新たに設定しない」と明言した。
今年2月、「全米オープン」を主催するUSGA(全米ゴルフ協会)は、四大メジャーで初めてLIV勢に特定の出場資格を付与することを発表。続いてR&Aも「全英オープン」において同様の措置を講じ、LIV選手への道が開かれた。
今年6月の全米オープンでは、5月19日時点でのLIVゴルフ個人戦ポイントランキングで、他の出場資格を持たないトップ選手(上位3位内が条件)が出場資格を得る。7月の全英オープンは6月29日時点で、有資格者を除くトップ選手が切符を獲得。こちらは上位5位内が条件となる。
一方、マスターズを主催するオーガスタ・ナショナルGCは「USGAとR&Aの決定は尊重する」としながらも、「我々は招待試合だ」とし、新たな出場枠は設定しないとした。
「我々は歴史的に出場に値する選手は、『特別招待』として選手を招いてきた。ここ2年のホアキン・ニーマンが招待された理由もそう。LIVゴルフであろうと、他のツアーであろうと、招待すべき選手は『特別招待』を行っていく」とリドリー会長は話した。
また、PGAツアーとサウジアラビアの政府系ファウンド、PIFとの統合問題については「我々が意見を述べる立場にはない」としたが、昨年は元LIVゴルフCEOのグレッグ・ノーマン(オーストラリア)が招待されず、一般のチケットでコースを訪れていたのに対し、今年は新たにLIVゴルフのCEOに就任したスコット・オニール氏を会場に招待している。
リドリー会長は「招待は私たちの意思によるもの。スコットと会う具体的な予定はないが、おそらく彼と何度か話し合うことになるだろう。彼がここに来てくれたことを喜んでいる」と前向きな姿勢を見せた。