<ソニー・オープン・イン・ハワイ 最終日◇12日◇ワイアラエCC(米ハワイ州)◇7044ヤード・パー70>
米国男子ツアーのハワイ戦は、ニック・テイラー(カナダ)がプレーオフでニコラス・エチャバリア(コロンビア)を下し、ツアー5勝目を挙げた。大会を中継する『BS10』で現地リポートを行ったゴルフジャーナリストの佐渡充高氏が振り返る。
試合は、トータル16アンダーでテイラーとエチャバリアが並び、決着の行方はプレーオフへ。18番パー5で行われた1ホール目はともにバーディ。そして2ホール目でもバーディを奪ったテイラーが勝利し、2024年2月「WMフェニックス・オープン」以来となる通算5勝目を挙げた。
テイラーの優勝は「ちょっと意外でした。どんでん返しがあったかなと思います」と佐渡氏は話す。「この大会は風が強い大会。そのかなかで、上位にいたJ.J.スポーン(米国)とスティーブン・イェーガー(ドイツ)は風の強いテキサス州の試合を勝っているので、この二人かなと思っていました」。
それでも、「ニック・テイラーは2023年のRBCカナディアンオープンで69年ぶりにカナダ人で優勝を成し遂げた素晴らしい経験を持った選手なんですよね。その選手が土壇場でまくって優勝したっていうのは彼らしい。さすがだなと思います」と、褒めたたえた。
日本勢では開幕戦の「ザ・セントリー」を制した松山英樹が、最終日は2イーグル・3バーディ・3ボギーの「66」でプレー。4日間のベストスコアをマークして、トータル11アンダー・16位タイで終えた。「最終日に2つイーグルを取って、しっかり上がってきました。最後に松山選手らしいプレーをしてくれたと思います」。
スポンサー推薦で出場した平田憲聖はバーディ・4ボギーの「69」。トータル10アンダー・21位タイで終えた。「彼はツアーメンバーではないのですが、いきなりトップ25に入ったことが、今後の自信に繋がると思います」。次週はバハマに移動して米下部コーン・フェリーツアーの「バハマ・グレートアバコ・クラシック」に出場する。