PGAツアーはレギュラーシーズンとプレーオフ・シリーズが終わり、今週からは来季シード権獲得を目指す『フェデックスカップ・フォール』が始まった。
その第1戦「プロコア選手権」を見事に制したのは、38歳の米国人選手、パットン・キジーアだった。
2日目から単独首位へ浮上。3日目も最終日もトーナメントリーダーの座を守り通し、最後は2位に5打差の圧勝だった。
しかし、「圧勝」という言葉とはまるで似つかわしくないほど、キジーアのプレーぶりは最後の最後まで地道で、慎重だった。
72ホール目の18番(パー5)は、その典型だった。フェアウェイバンカーから安全にレイアップ。3打目も大きなグリーンの真ん中に乗せ、12メートルのファーストパットをきっちり30センチに寄せて、3オン2パットのパーで締めた。