<BMW選手権 初日◇22日◇キャッスル・パインズGC(コロラド州)◇8130ヤード・パー72>
今季6勝でポイントランキング1位を走るスコッティ・シェフラー(米国)に、一瞬ヒヤリとするシーンがあった。
プレーオフ第2戦「BMW選手権」第1ラウンドの17番パー5で、フェアウェイからセカンドショットを打った後、左手で腰を掴み、顔を歪めた。
シェフラーの腰の違和感は朝から始まっていたという。「今朝起きたとき、少し痛みを感じた。それをうまくほぐすことができなかった。だけど17番までは何事もなくプレーができた」と明かした。
しかし、17番のセカンドは「ハイドローを打とうとした。それですごく大きく体を回す動きをしたら、少し痛みが走った。だけどそれだけで大丈夫だ」。3バーディ・2ボギーの「71」、1アンダーのラウンドを終えて大事には至らないと話した。
また前日の水曜日には、「少しボールを打ち過ぎたのかもしれない」とハードワークで今大会を迎えたという。ポイントランキング1位のシェフラーは、例え今大会をプレーしなくても2位以下に後退することはない。唯一ポイントレースでトップに踊り出ることができるのは、現在ポイント2位のザンダー・シャウフェレ(米国)だけ。シャウフェレが優勝し、シェフラーが4位タイ以下の成績だった場合はトップが入れ替わることになる。それでもシェフラーの意気込みは衰えることはない。
「どんな試合もとても大事。良いシーズンを終えることはとても重要だから、残り2試合を良い形で終えたい」と年間王者に意欲をみせるシェフラー。「きょうはゆっくり休んで、いつも通りのルーティンであすを迎えたい」と余裕の笑みだった。(文・武川玲子=米国在住)