＜全米プロゴルフ選手権　3日目◇18日◇バルハラGC（ケンタッキー州）◇7609ヤード・パー71＞

前半から飛ばしていった久常涼が、6バーディ・2ボギーの「67」で回り、トータル7アンダー・24位タイで3日目を終えた。スコアを4つ伸ばして41位から順位も上がったが、表情は決して明るくない。

10番からスタートした第3ラウンド。11番でいきなり見せ場をつくった。193ヤードのパー3で7番アイアンを握り、もう少しでエース達成のショットを披露。20センチにつけて大歓声を浴びた。「これだけ多くのギャラリーさんがいる中でプレーできるというのはとても気持ちいいですし、それはほんとに励みになるというのはあります」と、ここで初バーディを楽々と奪った。

13番でも5メートルを沈めバーディ、15番、16番でも連続バーディ。18番パー5でも3打目を寄せてバーディパットを沈め、5つ伸ばして折り返した。

最高の流れで後半に入ったが、「うーん、前半がよかっただけに後半伸ばせなかったのがすごく残念です」と1番でいきなりボギー。ここで流れを失った。「前半ショットがよかったですが、後半ちょっと力尽きたじゃないけど、実力不足というか」。上位の背中も見えていただけに、悔やまれる後半をにがい表情で振り返る。

結局その後は1バーディに1ボギー。「もっと上を目指したかったけど」という思惑は崩れた。「このセッティングなので、どうしても伸ばしてこないと上にはいけない」と、天候の影響でソフトになったグリーンは、ピンを攻めてスコアを縮め続けなければ上位陣には追いつかない。そんな状況での失速が悔しい。

「思い通りのショットが多かった。調子自体も悪くないですし、引き続きあした頑張れればいいかな」。取りこぼしたバックナインの反省を生かし、最終日は猛チャージをめざす。